はためく旗,はた迷惑だったり

  傍らの人を楽に「はたらいて」みたり

 

 

方    旗が風にひるがえる。

     地方の地はうねうねと。「方」は、都から左右に広がった所。

     施す。うねうね旗が翻るように次第に及んでゆく。

     脂肪の「肪」、脂が広がる。 

    

斿 ユウ  旗がゆらゆら、のかたち。

遊     ゆらゆら、ふらふら行く。

游     ゆらり水に浮かんであそぶ。

      潜って、は泳と言う。

  

蝣     「斿」はひるがえる旗。

     水の中から抜け出し、ふわふわ。わずかないのち。 空中をただよう「蜉蝣」。

     儚くも水の妖精を鳥たちがついばむ。  

      

 

  游書体というフォントがある。流れるようにユルゆらり。

  草書体 風に吹かれて、草いきれ香るかのよう。

 

放    風に吹かれて。

旅    多くの人が軍旗を押し立てて行く。 

族    軍旗のもとに多くの武器の矢が集まる。

倝 カン 飾りのついた旗竿。

 

 

旗    「族」の旗じるし。

   

    其(箕)キ  方形に整っている形。

    箕      農具のみの。

    基      四角で整然とした土台。 

           棋      囲碁、将棋などの盤。

                  碁は、棋と同字。

     期(朞)   約束して会う。

           整然と区切られた時間。

    禾其 キ   年、月のひとめぐり。

    欺 ギ   あざむく。其は、期に通じ、待つの意味。

          期待したものが得られなくて、開いた口が塞がらないさまから。

        詐欺の「詐」の乍(さ)は作為、偽りのつくりごと。 

 

「族」 ゾク  血続き。むらがりあつまる。

      やから(輩)。一門。

      眷属。眷(けん)は、目をかける、身内、親族。

 

簇 ソウ  草のむらがる。

鏃 ゾク  鋭い刃の集った矢のさき。矢じり。

 

「俗」 ゾク  谷のような限られた中に人が暮らす。

        ならい。習わし、仕来たり。

        俗世間。

    𩗏   ならい。冬の太平洋岸で吹く強い風。

    颪   おろし。吹き下ろす風。

 

属(屬)ゾク 尾と蜀から。蜀(しょく)は、毛虫がつづく。

       つらねる、仲間。

       所属。

    犀(サイ)、尾と牛。歩くのが「遅」いサイ。

続(續)ゾク 連なる。 属に通じ、続くの意味。

 

賊   ゾク 社会の秩序を乱す人。国賊。

 

罰(罸) バツ 軽いつみ。

罪       つみ。過ちのある人を法のアミにかける。

     罔(あみ) 網の原字。

 

抜(拔) バツ 手でぬきとる。

跋    バツ 本質を抜いて、末尾に記す文。跋文。

魃    バツ ひでりの神。女妭も日照りの神。

 

閥  バツ  伐は敵をうつ。手柄のある家柄。

       利害などを同じくする党派。

  

 

施 セ・シ      うねり、揺らぎながらほどこす。実施。 

旋 セン       グルグルめぐる。旋回。

 

坊      左右に広がる村里(坊里)。宿坊。

       僧あるいは店の意味も。僧は梵語、僧伽(仏門に入った人)の略。

      

     店 小さな点から広がった、みせ。

       占 一定の場所を占める。

        鮎 一定の縄張り。鮎。

     舖 甫は物を敷きならべる意味。店舗。

         田圃 圃は苗を敷き並べるから。

     肆 シ 連ねる、陳列。肆店。書肆(本屋)。

さらに「坊」

 嘲り。けちん坊,きかん坊、おこりん坊とか。

 水馬・水蜘蛛(あめんぼう)は、どこへやら。

 

妨     左右に手を突き出し、さまたげる。

防     張り出した堤やおかで、ふせぐ。

紡     糸を左右にして、つむぐ。

 

昉     日の光が四方に広がってかがやく。

 

放 ホウ  左右に広げはなつ。

芳 ホウ  かんばしい。草花の香が左右に広がる。

枋     木を左右にひろげて、筏。

     筏 木や竹で組んだ、大きないかだ。

        小さなものは、桴(ふ)。

 

房    張りだした、ふさ。

滂    水が張り出す。

傍    かたわら。

 

旁 ボウ  左右に広がる、右の旁(つくり)。

      漢字の左側を扁。偏旁。

 

 編   糸で竹の札を、あむ。

 篇   ひとつづりになった書籍。 

 偏   一方に片寄る。

 

 匾   うすい。ひらたい。

 遍   あまねくいきわたる。平たく、公平に。

 

 辺(邊)あたり、そば。中心から外れたところ。

 

蒡 ボウ 夏、紫の花が咲く、牛蒡(ごぼう)。

 

 

旁 ボウ かたわら(側)。わき、そば。

傍 〃  かたわらに近づく。寄り添う。

 

側 ソク 人のかたわらにあるもの。

  則  人の生きるものさし、ルールや誓いを刀で刻んだ。

測    長さ、深さをはかる。

惻    こころをはかって、いたむ。 

   

 

端 タン はた。そば。傍ら。

  「はたらく」は、端の人を楽にすること、と教えてくれた人がいる。

 

訪     言葉を左右に広げて、たずねる。探訪。

  「おとずれ」は、神の音擦れだとする説がある。

  

   尋 ジン 聞き出す。尋問。

   訊 ジン 上のものが問いただす。

 

髣 ホウ  よく似る。彷彿。髣髴。

仿 ホウ  さまよう。まねる、模倣(もほう)。

彷  〃  行きつ戻りつ、彷徨(さまよ)う。