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卒業公演

西野結菜とココメロファミリーは永遠です。


仕事を終え、く◯さんは秋葉原へ急ぎました。会場に着くと、ココメロファミリーのみんながTシャツと席を準備してくれてました。感動です。


そしてすぐに卒業公演後半が始まりました。

ウエディングを彷彿させる衣装と内装は、旅立つゆいなんのイメージにぴったりでした。


プラロマ公演もフレッシュな東京メンバーが加わり見事に成し遂げてくれました。

 

その背後には、さくらシンデレラを先に卒業した4人の面影が確かに見えました。

 

く◯さんは瞬きさえも惜しいくらい、ステージを見つめ、そして今日までのゆいなんとの思い出を思い返していました。


いつも「く◯さーん」と言って出迎えてくれたこと。

「最近、く◯さんがよく来てくれるからうれしい。」

「く◯さんが帰って机の上に赤と緑のサイリウムが置かれているのをみていたら、すごく寂しくなった。」

く◯さんの目は潤んでいきました。

ステージの途中で帰ることがほとんどだったく◯さんにゆいなんは目立たないようこっそりとステージの上から手を振ってくれました。


そんなことを思い返していたく◯さんは、ゆいなんの目が光ってきたのに気付きました。お母さんの手紙でも泣かなかったゆいなんが泣いていたのです。そしてそれに1番驚いたのはゆいなん本人のようでした。ゆいなんは、ルームメイトの手をしっかりと強く握りしめ

一生懸命言うべき言葉を思い出そうとしましたが、でてきませんでした。

周りのみんなも黙ってゆいなんを見つめていました。以前なら連発していたゆいなんの「ええと」もなく静かな時間がただ流れていきました。


く◯さんは、「自分と話すくらいなら、新規さんと話してココメロを増やして欲しい」というスタンスを取っていました。

「でも、本当はもっといっぱい話したかった。」「もっとゆいなんのことを聞きたかった。」

静寂の中、く◯さんをは少し後悔しました。


公演の最期の曲は「Farewell」でした。この曲は、前奏がステージの終わりで使われていましたが、歌われることはない曲でした。

ゆいなんはみんなにも歌って欲しいと手書きの歌詞を配ってくれましたが、く◯さんはゆいなんから目を離せなかったので歌えませんでした。


エピローグ


「明日から何をしよう!」「UFOでも探しに行くか笑」ゆいなんはつぶやきました。


風が見えるマーメイドであるゆいなんなら、本当にUFOを見つけるかもしれません。


1年後、「みんな、本当にUFO見つけちゃった、どうしようカッパ」と相談してくるかもしれません。


でも、その前にゆいなんはやらなければならないことがありました。


明日迎えにくる大事な家族のが来るまで荷造りを終えなければならなかったのです。


そして、心優しいルームメイトはゆいなんが去った後、静かに鍵を閉めました。その人ははゆいなんがさデラに入って初めて話をして、鍵を開けたメンバーでした。