クレオの里親さんから、正式譲渡書類が届きました。
狂犬病予防接種もし、これでクレオは晴れて川崎市民として登録されました。

皆さんにご紹介するのが遅くなりましたが、
クレオをトライアルに連れて行った日、里親さんからこ~んなにたくさんのお洋服を寄付していただきました。




もったいなくて、まだ我が家においてあります。
大事に大事に使わせていただきます。サイズ(3~4キロサイズ)のあう子に使っていただくか、このサイズの子を次に預かるか・・・です。後者を希望してもなかなか私には、女の子の預かりっ子が回って来ないので微妙ではありますが・・

このお洋服は里親さんの所で以前可愛がられていて、亡くなったポメの女の子が使っていたものです。このサイズはクレオにはちょっと小さいのですが、トライアルの日にくださったので、「5キロのクレオを我が家に迎えたので、3キロサイズのお洋服はもう必要ありません」、という気持ちの現れのようで、嬉しかったです。トライアル、というのは名ばかりで、その日に正式譲渡のつもりだったんですね。ありがとうございます。




未公開のゴロン画像です。
今年のCATNAPのカレンダーの4月に4匹のネンネをするワンコが写っていました。
その中に、時々「ゴロン」を伝えていたクレオの写真が入っていました。
年明けにさっそく里親さんにもカレンダーと、クレオがよく遊んだおもちゃと同じものを送りました。

そして、お返事が来ました。

 昨日、カレンダーと玩具頂きました。有難うございます。早々、クレオに渡しましたら喜んで遊んでいました。クレオです!ママ、ボールありがとう!今まで言えなかったけど、ママの所に居る間いっぱい可愛がってくれて、愛してくれたね!本当にありがとう。ママとパパが、今度イベントがあったら逢いに連れて行こうと話していました。その時を楽しみにしてます。本当にありがとう!クレオ






フフフ・・上の写真は何をお口にはさんでいるのかな?下の写真のおもちゃはアレです。1回目の里親会のときにカコさんにいただいたものと同じです。音が出るので、ものすご~くお気に入りでした。チュパチュパしているうちに真っ黒になるのが残念ですが・・・それにしても、おいしいものをお口に運ぶときと同じ真剣な表情です(笑い)。もうすっかりTさんの子という感じですね。落ち着いた環境に慣れていくクレオ、どんな風に変わっていくか楽しみです。うちでは最後まで「後追い」し通しでしたが、1年2年たつと変わっていくのではないでしょうか。
ようやく冬らしい寒い日が続いていますね。
こんな寒い日の夜、または大雨で雷の音が鳴り響いている日には、お外でさまよっている名もないワンコたちのことを思い、不憫に思います。
もっと辛いのは、お外で飼われてはいるが、お散歩もなく、リードも短く(寝ることもままならない)、雨が降ったら濡れるしかなく、夏の35℃の猛暑の日にも日陰に逃げることもできない、という子がたくさんいることです。彼らは、飼い主はいてもまさに生き地獄です。
こういう子たちを見つけて、「調べていただけますか?」と電話をかけたらさっそうと現れるスーパーヒーロー・アニマルポリスが日本にもいたらなあ・・・と切に思います。



日本は経済大国で大きな顔をしていながら、世界中の先進諸国の中で動物愛護に関しては100年も遅れている発展途上の国であると言われています。
これはどうしてでしょう?
私は日本人によくある事なかれ主義(「まあまあ」とか、「別にいいじゃん」といった様な)、見て見ぬふり主義が大いに関係していると思っています。ちょうど「いじめ問題」のいじめ側、いじめられる側以外に圧倒的多数を占める見てみぬふりをする傍観者に当たるのです。

私は一昨年前やっとそのことに気づき、私の第3の人生は(第1の人生が独身時代、第2の人生が子育てだとすると・・・そんなに年取ってないですよ、笑)今の自分のお仕事(これはこれで充実しています)の他に、犬を中心とする動物たちの世界において、幸せに生きる権利を守ってあげるためのしくみを作るお手伝いを何らかの形でしたいと決めました。と言っても、日本における犬猫の理不尽な環境を変えていくには、どこから手をつけるべきか誰しも迷うところで、昨日今日気づいた私には勉強しなくてはいけない多くのことがありすぎました。
またこうして考えている間にもかわいそうな扱いを受けている子たちは日々増えています。



私は動物愛護センターにも目を向けました。多分ここに集まってきた子のほとんどは、人間のエゴの犠牲になり心に傷を負って、人知れず苦しんで死ななければならないという境遇におかれている子たちだと思ったのです。「変えていく」ことの努力も必要だけど、「現状ギリギリの子を助ける」ことも同時進行で必要。どっちかを優先、などと悠長なことを言っていたら多分永遠に続くであろうこの実態。まだまだ気の遠くなるほど人の力も時間も必要なんだと思う大きなジレンマを感じました。


まずは自分のできることからスタートということでCATNAPの存在を知ることになりました。
私はCATNAPの代表のブログを何度も読みました。
毎日ギリギリの所で葛藤しながら最後の最後、どこからも引取りのない子を助ける、という考え方。代表のブログには愛を感じました。しかし協力スタッフや一時預かりさんは何人もいるみたいだけど、勿論責任は代表が一人が負っているけれど、会の運営の半分以上も代表一人で抱えているように見えました。
もしも、この代表の方が病気でもしたら?
もしも何かのきっかけで(人間だから)「もうやめたい」と言ったら?

会はストップしてしまい、それまで助けられてきた命が助けられなくなってしまうのです。
これではいけない、この会は何としても存続させなければいけない、という思いで、たまたま代表の住所が同じ区内であるらしいということもあり、連絡を取りました。

その時の私の頭の中に、一時預かり搬送という考えもありません。ただ、何をしていいかわからないけど、少しぐらいお手伝いをしたかったのです。
結局人選に慎重な(笑)代表からは、預かりさんの申し出ならともかく、どこの誰かもわからない、改行もうまくできずに送った当時の慣れていないメールには無反応で、お返事が来たのはそれからずっと後、4ヶ月後に行ったフリマの後でした。フリマでかにさんペリカンさんにお会いしたことで、スタッフ活動がスタートしたのです。余談ですが、初めてお会いしたペリカンさんがとてもやさしい方に見え(実際はおもしろ優しい人)、この時この方が代表だと勘違いしました。



ブログの中で、私の思いを綴ることは今までほとんどありません。それは犬がかかわっているこれらのブログはあくまでも会のものであり、気をつけていても万が一、会の方針にそぐわないものを書いてしまったら?という気持ちがあり、抵抗がありました。
しかし、今回はこのブログに来ていただいた方に、私が何故この活動に加わったかをお伝えすることで、少しでも悲惨な犬猫の現状を思い起こしていただける機会だと思うと共に、当会の理解を深めていただけたらと思い書き込ませていただきました。



クレオが幸せになった後も、私のCATNAPでの活動はまだまだ続きます。
現在私はお散歩隊スタッフと搬送スタッフを同時進行で務めています。
こちらのブログは、クレオブログと違うカラーで書いていますが、一緒に応援していただけるとありがたいです。



ラッキー・大河・ケイトログ(大河お散歩隊のブログです) → http://happy.ap.teacup.com/cocopy88/ 

ケイトログ・搬送とプチ預かり編 → http://happy.ap.teacup.com/kate2006/



今後ともよろしくお願いします。

「最後のお散歩」を書いている最中と公開後に里親になっていただいたTさんより、メールが届きました。


 1月8日 クレオだよ!昨日は、パパのお父さん、お母さん、弟が居る横浜磯子区にパパと二人でお泊りしてきました。ママが居なくて少し不安だったけど、みんな優しいくしてくれて。横浜の空気は、いいじゃん。横浜ジャン!で、かぶりものを着せられたぼくです。  



 1月10日  クレオ物語回想1,2拝読しました。クレオを凄く愛しく想っていた事が伝わってきました。私ども、その気持ちを忘れず、クレオを可愛がり大事にいたします。ご心配なさらないで下さい。

実はクレオの里親になっていただいたTさんのお母様はPCは苦手、と聞いていたので、私のブログを読んでくださっているかどうか確信がありませんでした。それが、どなたのコメントよりも一番先に上記(1月10日)のメールをお父様からいただいて、とても感動しました。そして、気持ちが伝わったことに安心しました。ありがとうございます。

それにしてもかぶりものを着せられたクレオ、かわいいです。8日のメールはお兄さんからのものでしょうか。ありがとうございました。


ポメラニアン「クレオ」物語はこれで完結です。ご訪問してくださった皆様、コメントやメールで応援してくださった皆様、皆様のお陰で後半は日記ではなく、本当に物語風になってしまいました(笑)が、フィクションではなく全て真実です。クレオに関しては里親さんからの近況報告がありましたら、こちらのブログで出来る限りご紹介したいと思っています。お時間がありましたら是非ご訪問ください。ありがとうございました。

今までプチも含めて、何匹かの保護犬の預かりをしたが、いつも少しだけ距離をおいてきた。
それは里親さんに託すときにあっさりと渡したいからだ。
一線を引いておかないと、犬も人間も別れが辛くなる。


しかしクレオにこれは利かなかった。
容赦なく私と先住犬の間に割り込んでくる。
「ママ、もっとボクを好きになって」
「もっとボクのそばにいて」
「どこにもいかないで」

とうとう根負けしてしまった。
「いいよ。ママのそばにいて」
「クレオ、大好きよ」
お別れする日が来ることをわかっていて、もうクレオが私のそばからいなくなる日が考えられない11月。




とうとうその日が来た。
後追いの激しいクレオにぴったりの
 
お留守番がなくて、
クレオの脚のハンデを理解してくださって
すでにポメラニアンの保護犬を一匹大事に育てて看取ったことにある
何よりクレオのことを愛しそうに見てくださるお父さんお母さんのいるご家庭


クレオにとって
この上なく幸せな条件



私は「これは巣立ち(卒業)なんだ」と思うことにした。どこの家庭にもある子どもの巣立ち。
今までも何匹か経験した。
そして今、1番手がかかって、心配で仕方がない末っ子の旅立ち。
それがこの子にとっての幸せなのだ。



クレオのお見合いは里親会の会場だったので
立会いもなく、私が一人で行った。
お見合いの様子をドリさん(代表)にいつになくくわしくメールで報告する。
最後の1行にこう書いた。
「万が一トライアルが失敗したら・・・そのときはクレオをウチの子にします!」

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3週間がたった。
クレオの幸せそうなお写真が里親さんから何度も届いた。

もう大丈夫だね。
今度は本当のママに甘えるんだよ、クレオ。


クレオ!



クレオ!
See you ( またね )!



クレオ!
ちょっときいて




初めて会ったとき、あまりの美しさにためいきが出たよ。

こんなにかわいいのに
どうして捨てられたの?

私はギュッと抱きしめて
搬送した子へのいつものご挨拶

「もう大丈夫だよ。大好きだよ」と言った。

その言葉を聞いたクレオは、何度も私にキスをしてきたね。そして、私の腕にあごを乗せて、目をつぶったね。

「よかった~。ボク、とっても寂しかったんだ。」
そういっているような気がしたよ。



正直、「またすぐ決まっちゃう子を預かることになった。申し訳ない」って思ったんだ。
案の定、すぐにクレオには里親希望さんのお申し込みがあった。でも・・・・

「あれあれ~?」
「キャンセルなの?」

理由 : 右肩間接脱臼  ポメにしては大きいから等

「こんなに綺麗でかわいいのに何故?」




人間である私たちのやり取りに関係なく、クレオは真っ直ぐに私のことを「ママだ」と決めてくれたね。

「ママ、行かないで」
「ママ、どこに行くの?」
「ママ、大好き」
「ママ、抱っこ」
「ママ、コロちゃんよりボクを見て」
「ママ」「ママ・・」




実は私は、人間の世界では幼児教育に携わるお仕事をしている。
クレオのこの様子は、人間の子どもの0~3才の子の
後追いとそっくりなのだ。
だから、人間の小さい子への扱いと同じようにクレオに接した。少しでも不安がなくなるように・・・

「ママは○○に行って来るけど、必ず帰ってくるからね」
「ちょっとゴミを出してくるからね」
「ママもクレオたん、大好きよ」ギュー

決して後追いして泣いている子を無言で置いていったりしなかった。
いつも人間に話しかけられている犬は、人の言葉を理解するらしい。実際にそういう経験をずっとしてきた。

でも人間とは違う言葉かけが2つだけあった。
「ママはクレオを大好きだけど、コロも大好きなの。
うちではコロたんが1番、クレオが2番目だからね。」
「クレオはいつか本当のママの所に行くんだよ。本当のママはクレオのことをすごーく大切にしてくれて、幸せにしてくれるんだよ。そしてその方がクレオにとっても幸せなんだよ」



いつもクレオはじっと聞いてくれた。
しかし予想以上に強い後追いとべったり。
留守した後の異常なくらいの歓迎。

「やはり何か深い心の傷を負ってうちに来たんだね。
クレオ、かわいそうに・・・毎日何がそんなに心配なの?」

<②へつづく>


元旦から実家でのんびり過ごしているため、大事な報告が滞っていましたが、こうしてのんびりしていられるのも

 クレオ、正式譲渡への意志を里親様からいただいているからです。

これでやっと肩の荷が下りました。
2週間前、あんなに近かったクレオが今はもう遠くに行ってしまいましたが、同時に本当の幸せの扉を開いていることを思うと感無量です。




一番好きなクレオの笑顔です。


そして・・・・・

今更とは思わなくもありませんが・・・・

何日か前に予告したクレオとの最後のお散歩の写真を

 予告「回想・最後のお散歩(完結編)」として

数日後にアップします。
クレオのかわいいお写真もこれで見納めです。クレオファン、ポメファンの方も最後のおつき合いをよろしくお願いします。

クレオの里親さんから嬉しいお便りが届いています。



日々我が家になじんで来ているようです、ソファーに駆け上がる回数もへり、写真の様にしています。ここには、二回粗相をしましたが自分の匂いをつけたのでしょか?元気ですが、目が少し気になります。たまにかゅがっていますが、大丈夫でしょうか?それでは、またご連絡します。
(目のことは、フォローしています。ご心配なく)





川崎はもう慣れましたよ、いい所です。眠って居るとこの、俺を見てね!また連絡します。


Tさん、ありがとうございました!お便りはもしかして、お兄ちゃんが書いてくださっているのかな?わかるんですよ!私の周りにも20代の人がいるんで。本当にありがとうございま~す。嬉しい限りです。

クレオがトライアルに行く前日まで、この黄色いお気に入りのクッションでおネンネすることが多かったので、前日は隣で一緒に(こたつで)寝ました。。



我が家にいたときのクレオ


実は先住犬のコロ、クレオがいるときはクレオの匂いのついているこのクッション、ほとんど使わなかったのに、クレオがトライアルに出た日、このクッションで寝ました。
私はその前の日と同じように、コロの横で一緒に(こたつで)寝たのです。
コロとこんなことはめったにありません。コロもクレオが行って寂しかったのかな?それともコロはストレートに私に甘えるクレオがうらやましかったのかな?
早いものでクレオのトライアルが始まってから今日で1週間になります。
里親さんのTさんより送っていただいた近況とお写真を公開します。


クレオ君、元気です。お母さんが仕事に出かける時は、しばらく泣いていますが後はあきらめて自分の布団でおとなしくしています。問題ありません!お母さんが帰ってきたときの、はしゃぎように戸惑っています。パワーがちがいますからね。粗相は、初日の一度しかありません。優秀ですよ!おもちゃでもよく遊んでいます。また、出来るだけクレオの近況連絡いたします。








この他に(多分)おにいちゃんが送ってくださったらしいお写真がありましたが、画像が小さすぎてアップできませんでした~。すみません。

クレオ、お母さんべったりになったそうです(汗)。
PALくんの時もそうですが、お父さんの方が積極的に犬を迎えたいと思っているように見えたのですが・・・
しかもお母さんがお仕事でお出かけしている時間は、お父さんが一緒に家に居るというのに・・・(お留守番がないので、甘えん坊クレオには最高の環境になりました。)
そういえばクレオ、最初はウチの旦那にも懐いていませんでした。女の人の方がまずはいいみたい・・
でも、何度か「抱っこ」をしてあげるとあっという間に擦り寄ってきますよ。
お兄さんたちも是非「抱っこ」をたくさんしてあげてください。

「お母さんが帰ってきたときの、はしゃぎように戸惑っています。」 → これ、私もずっと戸惑っていました。
何せはしゃぎようが、他の犬と違うんですよ。超がつくくらいすごいんです。でもまたそこがかわいいといっちゃ、そうなんですが・・・クレオ、少しは猫かぶることも必要だっていうのに(汗)。

Tさん、今のところトライアルは順調だと安心していいのでしょうか。
また是非、クレオや皆さんの近況をお持ちしています。よろしくお願いします。

                  *



このキャラクター、ディズニーのお馴染みのあの子です。
お鼻の所をかじったのは、クレオです。
このポシェット、クレオが家に居たとき、年がいもなく衝動買いしました。
何故って・・キャラクターの犬種は全く違うんですが、クレオかと思うくらい私にはクレオに見えたんです。
並べると全く違うんですが・・・何故かクレオを思い出します。
黄色いから?毛が長いから?お目目が大きいから?
それもあるけど、多分
このかわいさのレベル、クレオのかわいさのレベルとちょうど同じくらいかな?
私には毎日クレオの表情、こんな感じに見えていました。
今はクレオの代わりに家にいてもらっています。
17日のクレオ・トライアルの日、初めて知って身震いすることがありました。
それは、今幸せに向かって生きているクレオの4ヶ月前が、まさに死の宣告と奇跡の繰り返しだったことを聞いたからです。




センターによる持ち込み。
それは迷子になってセンターに連れてこられた子より、はるかに生きるチャンスがありません。
迷子になった子は、東京都の場合5日間(実際には1週間)センターで過ごし、飼い主探しや譲渡のチャンスがあります。

持ち込みの子は、CATNAPのような団体がたまたま気づいて引取りをスピーディに決定しなければ、容赦なく処分送りになってしまいます。5日間なんて待ってくれないのです。
しかも、普段の定期的な収容情報をもとに引き取り犬猫を決定しているCATNAPでは、毎度の持ち込み全てに応じているわけではありません。特に多摩センターは遠いので、持ち込み犬のヒアリングも本所センターだけということも多いのです。



クレオの場合、多摩センターに持ち込まれました。この時には当会のレスキューはありませんでした。躊躇なく「処分決定」となり、他に処分される予定の犬たちと一緒に処分所の城南島センターに送られました。
城南島の処分所に送られるベルトコンベアに乗せられた殺処分前の犬たちの中にクレオがいました。

ここで、奇跡が起こったんです。
「あれ?きれいなポメちゃんがいる」
たまたま職員さんの目に留まったクレオ。
ここで、クレオだけ抱き上げられました。こんなにきれいな子なら譲渡に出せるのでは?ということで・・
一緒に運ばれて来た他の子は、処分機にかけられてしまいました。



譲渡会に出せる子として、命拾いをしたクレオ。
ところが・・・
右肩間接脱臼というクレオの最大のハンデに気がつきます。
こういう何かハンデを持っている子は、譲渡の対象からは外されるのです。
やはり、再び処分送りになるクレオ。

しかし、城南島センターの職員さんだって、好きで殺処分だけを繰り返しているわけではないのです。
1匹でも助かる命があるなら、助けたいと思ってくださっている人もいます。
我が代表のドリさんに「こういう子がいる」という相談をしてくださりました。
あとは、トントン拍子にクレオのレスキューが決まったのでした。



しかし、あえてここでもう一つ付け加えたいことがあります。
クレオがレスキューされたのはまさに夏休みの真っ只中です。
このときは遺棄された保護犬が最高潮でした。もう猫の手も借りたいほど、預かりさんも手一杯。トライアルに出す子がいたらその日のうちに違う子を預かる、何日まで○○さんが預かったら、次の日からは○○さんにバトンタッチね、という具合に預かりさんもフル回転でした。

私は、ポメラニアン♂PALくんを預かることになっていました。ラッキーなことに、PALくんはものの数日で里親さんが決まったのです。預かりあてが出来たので、クレオが城南島から搬送されました。そしてPALくんを届けたその日の夜にクレオを迎えにいったのです。PALくんがすぐに決まってくれたことで、クレオのセンター脱出劇は幕を閉じたのです。



数日間しか預からなかったPALくん。お陰でクレオにめぐり会えたよ。

クレオは今里親さんのもとで、幸せになる権利があります。
もう充分試練を乗り越えてきたし、何度も心を傷つけられ、何度も死の恐怖に震えてきたはずです。
でも、センターにクレオという小さな命を助けてもらったことも事実。
感謝、感謝です。城南島の職員さん、ドリさん、クレオを助けてくれてありがとう。
そして、PALくんの里親さん。偶然とはいえ、クレオとめぐり会うことになったのはまさに運命のような気がします。

運の強い子、クレオ。
もしかしたら、クレオの前の飼い主さん、クレオをこんなにお手入れして溺愛して(すぐにヘソ天になりいじめられた形跡がない。毎日お口めがけてキスを何度もしてくるなど)育てていたのに、突然いなくなったのは、天国に行ってしまったのでは?
クレオが助かったのは、クレオの前の飼い主さんが、こんなにきれいにお手入れしてくださったからではないだろうかとも思います。だから城南島の人の目に留まったのです。汚くなって捨てられていたら、決して助かることはなかったことでしょう。
天国説が当たっていれば、その前の飼い主さんの強い思いがクレオを導いてくれたのかも。

犬を捨てた人を擁護するような話は怒られるかもしれませんが・・・