友禅流し  鮮羹製

京友禅や加賀友禅に代表される友禅染めは、

江戸時代中期の絵師、宮崎友禅斎によって始められました。

下絵を描いた上に染料が滲まないよう糊を置いて、

美しく染めた後、糊を洗い流すという手法です。

この糊や余分な染料を洗い流す工程を、昔は川で行っていました。

今では見られなくなった景色の一つですが、

京都の鴨川や堀川では、色とりどりの京友禅が水面を美しく染め、

華やかな風景が目を楽しませてくれたそうです。

 

毎年行われていた「友禅流しファンタジー」ですが、

新型コロナウイルス感染症の流行が拡大している状況を受け、本年度の開催は中止となりました。

生菓子でお楽しみください。