【1】うっ血性心疾患に対して、二重盲検クロスオーバー試験において、17人の被験者にL-アルギニンを15g/日経口摂取させると、糸球体ろ過率、クレアチニンクリアランスなど腎臓の機能が改善したという報告があります。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10694193
引用元:アルギニン|成分情報|わかさの秘密
アルギニンを1日15g経口摂取したら、クレアチニンが改善しましたよっていう海外の研究データがあるとのこと。
アルギニンが腎臓に良いアミノ酸である可能性が示唆された、というわけですね。
アルギニンは摂取することで、体内で一酸化窒素を作り出します。
この一酸化窒素が血管を弛緩・拡張させる働きを持っていて、血流を良くして血圧を下げてくれるんです。
これ発見した人は、ノーベル賞を受賞しています。
一酸化窒素って、大気中だと有害物質扱いなんですよね。
排気ガスとかに含まれているような成分だったはず。
それが血管内で発生した場合には、血管や血流を良くしてくれる健康に良いものだって分かったわけですから、スゴイ発見です。
テレビなんかでも「一酸化窒素で血管が若返る!」とかやってましたね。
みのもんたが司会の番組だから「うさんくせー」って当時は思ってましたけど。
情報元を辿ってみれば、事実だったという。
あと、アルギニンは血中のアンモニアを無毒化するのに使われます。
分解するとオルニチンと尿素になるんです。
このオルニチンがアンモニアの解毒に必要になるんですよ。
まあつまりアルギニンって血管や血液の状態を良くするために必要なアミノ酸なわけで…
これをたくさん摂っておくと、腎臓にもよい影響が期待できるわけです。
実際にクレアチニン値が改善したというデータも出てるみたいです。
でも1日15gですからね。
サプリでも使わんと摂れませんよ、こんなに。
っていうかアスリートでも1日10gくらいしか摂らないし…15gって摂取上限ギリギリだし…
「クレアチニン値を下げるためにアルギニンを摂るぞー」とはならんですね、普通は。
おそらく「一酸化窒素」が「血管拡張」して「血圧」が下がった、っていうところがポイントなはず。
つまり一酸化窒素が血管内で発生するか、血管拡張作用を得るか、血圧が下がるかすればそれなりに腎機能は良くなるはず。
一酸化窒素を血管内で増やす場合は、日光浴が一番お手軽ですね。
紫外線を浴びると血管内で一酸化窒素が放出されるって、最近になって分かったことらしいです。
素人に適当な記事書かかせててるWELQとかヘルシルみたいなサイトじゃなくて、ちゃんと医療関係の機関のサイトに書かれてる情報です。
紫外線浴びるとセロトニンも増えるので、これもちょっと血圧に良い影響がある気がする。
自律神経乱れる→血管収縮する→血圧上がる、ってなるわけですから、自律神経を安定させるセロトニンも大なり小なり寄与しているはずなんですよね。知らんけど。
アルギニンの多い食品って基本的に高タンパク食品ですから、既に腎不全の人は食事でたくさん摂るのは無理ですね。
ゼラチンでも喰いまくれば別かもしれませんが、それならアルギニンのサプリでも買っとけという話。
DHCのサプリを利用するなら、シトルリンのサプリが良いですよ。
シトルリンは体内に入るとすぐアルギニンに変わりますので。
実はアルギニンを摂るよりシトルリンを摂ったほうが、血中アルギニン濃度が高まりやすいらしい。
アルギニンとセットで摂ると、更に良いらしい。
DHCのシトルリンサプリにアルギニンも少し混ざっているのは、これが理由かもしれない。
結局血管が柔らかくなって血流が良くなるのが、腎臓に良いってことなんでしょうね。
企業サイトや医療関係サイトの研究結果とかニュースリリースとか見てると、そういった効果に関係する成分が腎機能に良い影響を与えるっていう内容のものをちょこちょこ見かけます。
抗酸化成分とかも動脈硬化防止に貢献するから、少なからず良い影響があると思う。
まあプラスを増やすより、マイナスを補った方が健康には良いと思いますけどね。
食物繊維とかDHAとかも血管や腎臓への負担を抑える重要な役割を持ってますし。
アルギニンとかは通常不足しないけど、上記二つは不足しまくる栄養素。