フィオーレ王国
人口1700万の永世中立国そこは魔法の世界魔法は普通に売り買いされそこに住む人々の生活に根付いていた。
そして、その魔法を駆使して生業とする者達がいた
人々はその者達を魔道士と呼んだ
魔道士は様々なギルドに属し依頼に応じて仕事をする。
そのギルド国内に多数そして、とある街にとある魔道士ギルドがある。
かつて・・・いや後々に至るまで数々の伝説を生み出したギルドその名は・・・妖精の尻尾・・・
港町ハルジオンそこは港町とつくだけあり漁業が盛んな街だ
そのハルジオンの駅の列車に具合悪そうに顔を青ざめている桜髪の少年と二本足で立っている猫とダークブラウンの髪色がその桜髪の少年を見下ろしていた
「ねぇ、ナツ起きて、ハルジオンついたよ!」
「くそ・・・
もう二度と列車は乗らねぇ・・・」
「はぁ、バカ言ってないで行くぞ"ナツ"」
ダークブラウンの髪色の少年は列車に乗るたびに毎度こんなこと言ってる桜髪の少年ナツの言葉を軽く流しさっさと駅を出ようと促す
「あの、大丈夫なんですか?」
この列車の運転手もしくはここの駅の関係者らしき人がナツのぐったりしてる様子を見て流石に心配になったのか声をかけてくる
「あぁ、気にしないでくれ
こいつは乗り物に乗るといつもこうなんだ」
「あい、いつものことです」
ダークブラウンの髪色の少年と二足歩行の青猫が駅の関係者に対応した
ダークブラウンの髪色の少年と青猫からすれば見慣れた光景であるのでそこまで心配はしていないがこのナツと呼ばれた少年の容態を始めて見れば心配になるのは当然であろう
「それよりナツ、情報が確かならここに火竜がここにいるはずだよ」
「・・・こんな街中に火竜の目撃情報・・・ねぇ」
二足歩行の青猫が張り切ってナツに言っているがダークブラウンの少年からしたら今回の目撃情報は胡散臭いとしか思わなかった
しかもこんな港街での目撃情報そんなのありえないと内心思うがどういうわけかこの青猫と桜髪の少年ナツは疑いもせず今回の目撃情報を信じ切ってこんな港街にくるもんだからダークブラウンの少年からしたら頭が痛くなる話だった
「ほら、ナツ
早く降りて・・・・」
と青猫が言った時にはすでに遅く
「助けてぇぇぇぇぇぇぇぇえ」
ナツは降りる前に列車は発車してしまいナツを乗せて次の駅に向けて走り去っていった
「はぁ・・・」
ダークブラウンの少年は深くため息を吐くのだった・・・
そしてナツを乗せて列車を発車して同じ頃同じくハルジオンの魔法店にて一人の金髪の少女が驚いた声をあげていた・・・
「えぇ!?
ここ魔法店一軒しかないの!?」
「まぁ、ここは魔法というより漁業が盛んな街だからねぇ
この街の人間も魔法を使える人間は一割未満ですよ
この店も旅の魔道士専門店みたいなものですよ」
それを聞いた少女はがっくりと肩を下ろした
「無駄足だったかしらねぇ・・・」
「まぁまぁ、そう言わず見てってくださいな
新商品だって揃ってますし」
そう言ってこの街唯一の魔法店の店主は引き出しをゴソゴソ漁り一個の魔法具を取り出す
それは四角い鏡のようなデザインの魔法具だが自身を写す鏡がないため手鏡というわけではないだろう
「女の子に人気なのはこのカラーズの魔法かな
その日の気分に合わせて服の色を・・・」
店主がその魔法具の丸い装飾が施された部分に円を描くように触れると魔法具に魔法陣が浮かび上がり店主の服の色を派手な紫色に変える
「持ってるし」
少女はそんな店主を一蹴する
「私はゲートの強力な鍵が欲しいの」
「ゲートか珍しいねぇ・・・」
「あぁ、あった!!
白い子犬ホワイト・ドギー!!」
「そんなの全然強力じゃないよ?」
「いいの、いいの探してたんだから
おいくらかしら?」
「2万ジュエル」
「お・い・く・ら・か・し・ら」
「だから2万ジュエル」
少女は聞き間違いではなかったと知るとがっくり肩を落とし
財布を開いた
買えないわけではないが今の財布の中身ではかなりの痛手だ
「本当はおいくらかしら
素敵なおじさま?」
少女は店主が立っている前にある机に座りセクシーポーズらしきことをして値下げを測ってるのだろうがはっきり言って色気がなかった
「あーうん、18000Jでいいよ」
店主も少女の色気に免じてというより色んな意味でかわいそうになったのが同情して下げてくれた感じだった
「チェッ、たったの2000Jしかまけてくれなかった
安い、ムカつくそこそこリアルなのが余計にムカつく!
私の色気はたったの2000Jか!!」
魔法店を後にした少女はドカドカといかにもご立腹ですと言った足取りで歩いていた
普通は値下げ交渉しないで買うのが普通である
この少女はまけてくれたことに感謝すべきであろう
少女がドカドカと歩いているとキャーと黄色い声が少女の耳に聞こえてきていた
何事かとその方角に顔を向けると人集りが出来ていた
「有名な魔道士様がきてるんですって!」
「あの有名な火竜様よ!!」
「火竜って・・・、あの有名な店じゃ買えない火の魔法を操るって言う!?
この街に来てるの!?」
その話を聞いて少女も興味が湧きその人集りの方へと足取りを向けるのだった
続く