私には名前はない。否、厳密に述べるならばないというよりも剥奪されたというのが事実である。

名も知れぬ少年の奇跡~After the 10o'clock~

俺は市内の某中学校に通う自分で言うのもなんだが極普通の男子中学生だ。日々目立ったイベントもなく部活にも没頭してないせいもあってかついたあだ名が帰宅部キラー。すれ違う人々はまるで汚物を見るかのように俺をチラチラと見ては視線をずらしてゆく。そんな毎日が半年程続いたある日、いつも通り通学路を黙々と歩んでいた時だった。少女。……………いや、少女…?何故少女が?何故ウエディングドレス姿?何故左手には物干し竿?何故大通りの真ん中で正座をしている?

疑問というより戸惑いが深間っていくばかりだ。



続く。

暇です。とにかく暇です。

何故暇かって?

18時から少しの仮眠を取るつもりがふと気が付けは0時だったからに決まっている。

日付の変更と共に起床し、伸びをして間もなくリビングへ足を運んだ私はなんの躊躇もなくパソコンへと向かった。

デスクトップに映る美しい空。インターネットの象徴でもあるeのアイコン。右下には正確な時刻が刻一刻と時を流していた。
様々な感情を内心に浮かべながらマウスをたきしめた後、お気に入りに登録してあるアメーバへとリンクをするのであった。

まだまだ初心者であるせいもあってか、マイページやらピグやらなかなか操作がおぼつかなかった。

しかしなんとかチャットができる環境が整った。そこにはいわゆるアバターと言われるものが多々見受けられた。どうやらこのアバターを通して会話をするようだ。

そんな時、私はパソコンの前で唖然とするのであった…

そう、一人の男(アバター)がナンパをしていたのだ!

私はセンチマンタリスムな感情になった