「支援教育」~新たな福祉の支援方法~ | 鞍手ゆたか福祉会スタッフブログ

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鞍手ゆたか福祉会は、福岡県鞍手町を拠点に、直方市、宮若市、行橋市、北九州市、福岡市、宇美町、長崎県大村市、
東京都新宿区で障碍者や高齢者の支援を行っている社会福祉法人です。

 こんにちは、カレッジながさきの岩切です。旅先(決して遊びに行っている訳ではありません)からブログをアップします。アップ


 以前「カレッジでの支援方法」について書き、多くの方にご意見をいただきました。そこからヒントひらめき電球を得て、日々の支援に活かしてきました。

そして最近カレッジに慣れていく中で、また新たな課題が見えてきたのでこのブログをお借りして報告させていただこうと思います。ニコニコ



 「支援」というと、ご本人の自己決定を尊重し支援する」、「ご本人がどうしたいのかという視点からご本人を支援する」と考えるのが一般的でありますが、はたしてそれが支援方法として完全なものかというと、決してそれが全てではないと考えるようになってきました。

なぜかというと、私たちは成長する過程で、自発的にこのようにしたいと考え、進む道を自己決定していきます。


しかし実は多くのことは、親であったり、教師、先輩、上司からの教え(指導)がそこにはあり、また友達や同僚などからのアドバイスを基に進む道を決め、現在の自己(自分)が形成されているからです。そのように考えると、支援だからといってご本人の自発的な行動を待ち、それだけを尊重するとどうなるでしょうか・・・はてなマーク


自己決定は確かに尊重されるべきことではありますが、裏を返せばそれは単なる方法の一つでしかなく、実はもっとご本人に適した方法があるかもしれません。「他から影響を受けない自己決定」それはもしかするとご本人がしょうがなくさせられている決定、またはご本人だけの思い(わがままな思い)であり、そのような自己決定はご本人の成長に決して繋がるものではないと思うのです。


以前私は教師をしており、生徒に対して「教育をしていました。

教育」とは、教えるものが学ぶ者に対して意図的な働きかけをすることによって、学ぶ者を望ましい方向へ導く」というものです。支援と比べると、相手(生徒)に働きかける方法が少々異なります。ここカレッジは学校ではなく福祉の場所です。よって上記の「教育観」を当てはめるわけにはいけません。


しかし福祉とはいえ、「学びの作業所」・「福祉型専攻科」という新たな『支援教育』の場所。そこには「~するので、こういう風にしましょう」という意図的な働きかけをする支援があり、 物事を自己決定する方法は一つではなく、たくさんあることを指し示すことがあっても良いのではないかなと考えるようになりました。


みなさんはどうお考えでしょうかはてなマーク



 まだまだ寒い日雪の結晶が続くようです。皆さんもお体には気を付けてお過ごしください!!