椅子は人間の体に触れる部分の多い、唯―の家具だ。複雑な曲面でできている人間の体を支えるだけでなく、様々な形で私
達の目も楽しませてくれるようになった椅子。現代では私達がごく普通に生活をしていて、椅子に座らない日はないと思う。それだけ生活の一部となり、何気な
く座っている椅子に私は凄く魅力を感じる。私が椅子を魅力的に感じる理由は2つあり、1つは椅子の歴史についてだ。椅子の存在を認識する以前から、人間は
木の切り株や石といった“自然の中の椅子”に座っていたわけで、そんな大昔から人と関わっている歴史の長さに興味が湧く。いつ、どのように椅子の形態が変
わっていったかなど、凄く調べ甲斐があると思う。もう1つの理由は、椅子のデザインである。椅子のデザインは主に機能性重視とデザイン重視のものに分けら
れる。最近ではデザイン重視のものが増え、様々な素材が使われるようになり、椅子は一種の美術品として見られるようになった。もちろん座り心地の良さは、
椅子にとって大事なことである。しかし今や座り心地の良さ以上に、デザインや肌触りなどの要素を椅子選びのポイントにしている人が増えているからこそ、椅
子作りの際に、形・素材も重要視されるようになったのだろう。そんな魅力溢れる椅子に興味を持った。
柳 宋理氏作
柳 宋理氏作



青以外は、フジロックまでに発売予定
青は来春予定らしいです

(風貌は星一徹)