こんにちは。日本肌育学会の山本です。
「シワが消える」「ハリのある肌になる」
一般的には女性にとって美を語るうえで欠かせないポイントですよね
でもほんとうにそんなマジックできるのでしょうか
あなたはどう思われますか
40代、50代、早い人は30代から多くの女性がシワの目立たなくなる化粧品やシミの消える化粧品に興味をもたれた経験があることでしょう(笑)かつては私も記憶があります(笑)
30代で目尻のシワに悩むなんて、陽射しの強い夏に肌をむき出して太陽に当たり続けるなどの無茶をしないかぎり、通常では起こることではありませ~~ん。
普通にしてたら決して起こらないこと。
それがもし起こったとしたら、原因は今まで使ってきた化粧品です。
以前、有名な女性誌が「効きめが目に見える化粧品」という特集号を出しました。中でも目立つのが俗にアンチ・エイジング効果があるという化粧品。
メーカーによって5日間とか1週間、あるいはたった1日とか日数は違いますが、シワのある肌が「シワが消える」とか「ふっくらする」とか「ハリのある肌になる」と謳っています。
そんなにすぐに ほんとうでしょうか
皆さまもご存知のように、皮膚は3層から成り立ちます。
表皮・真皮・皮下組織ですね
その中でも新陳代謝の早い表皮でさえ、生まれ変わるのに1ヵ月はかかります。
中高年なら2~3ヵ月はかかるでしょう<私のことだ~(笑)(笑)>
なのに、数日で表皮ごと生まれ変わるというのです。
数日間でみずみずしく潤いのある肌になるわけがありません
みずみずしく潤いのある肌のように見せているのです
見せかけのマジックはシンプルです。
乾燥した肌に水を注入すればいいのです。もっと言えば、合成界面活性剤でバリアを激しく壊す化粧品と中味は同じです。
アンチ・エイジング化粧品に含まれている合成界面活性剤がバリアを壊し、壊れたバリアから合成界面活性剤を含んだ水が皮膚に入ります。この段階で皮膚はふくらみ、シワは伸びます。
しかし、このままでは水分は蒸発してしまい、残念ですが、元の状態に戻ってしまいます(笑)
以前に、欧米のスキンケアの考え方に日本のスキンケアも右にならえしているとブログで書きました。
「日本のスキンケアと欧米のスキンケア」http://ameblo.jp/kurashi-nizi/entry-11986766426.htmlも読んでみてくださいね。
欧米型の保湿化粧品の基材(元になっている材料)は合成界面活性剤と合成ポリマーです。
水は皮膚に入りますが、合成ポリマーは巨大分子なので皮膚に入れず、一部の水を抱えたまま皮膚の表面に残り、徐々に水が蒸発して生ゴムのような皮膚になります。
この皮膜が皮内に入った水の蒸発を防ぐのです。
もう少し説明を補うと、合成ポリマーの皮膜で外側はツルツル、合成界面活性剤の水溶液で内側はパンパンになり、シワは一時的に消えるのです。
皮膚がパンパンになる日数は合成界面活性剤の種類や濃度で決まります
メーカーによって1日とか1週間とか違うわけです
これがアンチ・エイジング化粧品の正体♪です。
さてさて、あなたの使っている化粧品はいかがでしょうか。。。