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スマガクブログ

NPO「暮らしの教育機構」が開催する「住まいの学校」(スマガク)のブログ。
住まいの学校とは、地域のみなさんに幸せな「家づくり」をしていただくための学校です。
このブログでも、時折脱線しながら、家づくりや毎日の暮らしに役立つ情報を発信していきます。

「1歳9ヶ月の子供は、木のクルマやつみきを放り投げて遊んでしまいます。モノを大切にする心をどう育てればいいですか?」

まず、木のクルマやつみきを投げるのは、お子さんがモノを大切にできていないからではありません。

投げるのが楽しいから投げているのです。

 

だから、そこで「投げちゃだめ!」と怒ってもどうしていけないのか。はわかりません。もう少し大きくなれば、「おもちゃが痛いよ。」とか、「壊れたら悲しいでしょ。」といった言葉が理解できますが、1歳9ヶ月はまだ難しいですし、そのときはわかっても次の瞬間には忘れて、また楽しさに流されて投げてしまうでしょう。

また、投げるとママやパパが激しく反応してくれるとそれが嬉しくてさらにエスカレートすることもあります。あまりムキになってだめ!と言わないほうが却って効果的です。

 

もし、本当に投げるのが楽しいのであれば無理に木のおもちゃではなく、投げてもいいものを与えて「投げたい」という気持ちを満足させてあげましょう。

あくまでも遊びの主体はお子さんですので、本人がその時遊びたい遊びをやることが子供の発達にとってはなによりも大切だということを、木育以前に念頭に置いておくのを忘れてはいけません。

さらに、投げるボールの中に1個だけ木のボールを入れておくと、なんだか手触りや音、飛び方が違うぞ。と新しい発見を自分でしていくかもしれません。

 

その「投げたい」モードではない時に、ゆっくりと木のクルマやつみきで遊んでみてください。

また、そのクルマやおもちゃでパパやママが楽しく遊ぶ姿を見せるのも有効です。

「このおもちゃで遊ぶときはなんだか、パパとママが相手してくれるな。」とか、

「パパやママがニコニコ楽しそうだな。」と子供に思ってもらうのも大事なことです。

おもちゃでひとり静かに遊んでいる間に家事や自分のことがしたい。というのが今の忙しいパパやママの現実ではあると思いますが、時折こうしてじっくり一緒に遊んでおくと、遊び方を覚えて次第に一人で遊んでくれるようになります。

 

音が出るような「子守をしてくれるおもちゃ」やテレビも時には使いながら、ベースのおもちゃを積み木など子供が主体的に遊べるものにしていくのがまずはおすすめです。

 

話が少しそれましたが、「モノを大切にする心」はじっくり育ててあげてください。親御さんのそういった思いはきっとお子さんに伝わっていますので、今はおもちゃを投げてしまっても、次第に変わっていくことと思います。「子育てはじっくり」

 

写真は、休日朝のわが家です。パパとママと4歳の息子で作ったタワー。こんな単純な遊びもみんなでやれば楽しいゲームになります。

※壊すときはご注意ください。ウチも、もう少しでテレビ画面が割れるところでした。