現在、骨折は寝たきりになってしまう原因の大きな割合を占めております。

自分の足で立って、人生を過ごすためには、骨美人になっていることは重要なことであります。

そのためには、骨折を起こす前、骨折を起こしてしまった後でも、しっかりと骨粗鬆症の検査をすることは重要なことと思います。

女性は50歳以上の患者さんの3人に1人が骨粗鬆症と言われております。

骨折を起こす前に、是非とも一度検査を受けていただくことをお勧めいたします。

現在、骨粗鬆症のお薬はたくさんありますが、一番飲まれているお薬は、ビスフォスフォネート製剤です。

これには、内服と注射薬があります。

内服は、起床時、空腹時、水で内服し、内服後は30分は横にならないようにするという決まりがあります。

毎月飲むタイプ、毎週飲むタイプ、毎日飲むタイプがあります。

このルールには理由があり、まずは水で飲まないでお茶やジュースで飲んでしまうと、ほとんど吸収されません。

また、30分横になってはいけない理由は、逆流性食道炎になる可能性があるからです。

そのルールを守っても、吸収率は1%です。

注射薬は必要量のみ注射するので、内服の100分の1の量で、内服するわけではないので、逆流性食道炎になることもなく、

1日のいつでも注射は可能です。

現在、そのようなビスフォスフォネート製剤を内服している方は、再度、考え直してもいいのではないでしょうか?

当院の新型コロナ対策についてと患者さんへのお願い

 

・新型コロナウイルスの感染は、いまだ収束を見ることはございません。収束を心より祈るばかりであります。

・もちろん、新型コロナ感染も気をつけなければなりませんが、皆様の運動器による問題も同時に治療していかなければなりません。

・with コロナの中、少しでも安全に診療が受けていただけるように、当院では様々な対策を取って参りたいと思います。

 

 

<患者さんへのお願い>

①   マスクの着用

診察時・リハビリ時もマスクは着用をお願いします

マスクをお持ちでない場合は、受付にて購入していただきます。

②   来院時の手指のアルコール消毒

受付にアルコール消毒を設置しております。必ず、ご来院時は手指消毒をお願いいたします。

③   サーマルカメラにて体温測定

入り口にサーマルカメラを設置いたしました。ご来院時は必ず、体温測定をお願いいたします。もし、37.5℃以上の発熱が認められる場合で、リハビリ(器械によるリハビリも含む)は、診療をご遠慮お願いいたします。また、診察のみの方は、処置室にて待機していただき、院長にて診察し、状態によっては診療をご遠慮いただくことがございます。

④   体調の悪い方(咳や倦怠感、頭痛、味覚障害など)の受診を控えていただく

体調の思わしくない方は、自宅で休んでいただくか、内科などの受診をお勧めしております。

⑤   個別リハビリテーションを受ける患者さんへの、体調管理チェックシートの記入

個別リハビリテーションを受ける方は、毎回で申し訳ございませんが、体調管理チェックシートの記入をお願いしております。もし、体調に異変があるかたは、個別リハビリテーションをご遠慮いただきます。

 

皆さま及びスタックの安全のために、是非ともご協力をお願いいたします。

ご協力が願えなかった場合は、診療をお断りすることもございます。

ご容赦ください。

 

くらんど整形外科

院長  橋本 蔵人

お久しぶりになります。相変わらずサボっておりました。

 

当院は2020年4月15日、新型コロナ流行の真っ最中に1周年を迎えました。

 

無事とは言えませんが、1周年を迎えられたのは、応援してくれた患者さん、感染のリスクがあるなかを果敢に頑張ってくれたスタッフのおかげです。

 

本当に感謝しております。

 

緊急事態宣言が出て、世の中は自粛の生活になりました。

 

病院や診療所に通うことも、不要不急は控えられました。新型コロナの感染は、急に症状が悪化する事例などを見ると、

やはり恐ろしいことであると思います。

 

しかし、骨粗鬆症などの治療もやはり重要なものだと思います。骨粗鬆症の治療は、骨折を起こさなければ、痛みを伴うものではありません。そのため、治療を中断してしまう方も少なくはありませんでした。

 

未来は誰にも見えるものではありませんが、骨折を起こすと、それを機会に寝たきりになってしまったり、

生活の質を著しく落とすこともあります。

 

骨折を起こしたご本人が一番辛いのは、勿論のこと、介護を要する状態になってしまった場合、ご家族にも大きな負担

がかかることがあります。

 

今の日本の医療は、世界的に見ても素晴らしいものであることは、今回の新型コロナ流行の際にも、証明されたと思います。

 

しかし、超高齢化社会を迎えるにあたり、医療と介護の備えはまだまだ不十分です。

 

開業前に川越の病院で、勤務医をしているときに、冬場になると骨折の患者さんが増え、毎日のように手術を何件もやっておりました。

 

インフルエンザが流行すると、病院のベッド数が少なくなり、骨折で入院の患者さんを受け入れることが、困難になってしまうこともありました。

 

私が、当直をしている時などは、大宮やさいたま市などから患者さんが救急車で送られてくることもありました。

 

今回の医療崩壊とは違うかもしれませんが、毎年、報道はされない医療崩壊が起こっていたと思います。

 

新型コロナ感染に関して、様々な予防策が謳われております。

これも大変重要なことと思います。

 

しかし、骨折の予防は現在、しっかりとしたエビデンス(証拠)がある予防策があります。

 

私だけは、骨折しないことはありません。

 

どうぞ、骨粗鬆症の予防、治療の継続を怠らないで、世の中から骨折で流す涙を一滴でも減らしていきましょう。

 

そのために、私はこれからも全身全霊をかけて頑張ってまいります。

 

初心忘るべからず、その信念を持って始めたクリニックをこれからも守り、地域の患者さんの健康を守っていきたいと

思いました。

 

少し、遅くなりましたが、1年間、応援してくれました皆様にこの場を借りて、

心よりお礼申し上げます。

 

日々精進してまいります。