現在、骨折は寝たきりになってしまう原因の大きな割合を占めております。
自分の足で立って、人生を過ごすためには、骨美人になっていることは重要なことであります。
そのためには、骨折を起こす前、骨折を起こしてしまった後でも、しっかりと骨粗鬆症の検査をすることは重要なことと思います。
女性は50歳以上の患者さんの3人に1人が骨粗鬆症と言われております。
骨折を起こす前に、是非とも一度検査を受けていただくことをお勧めいたします。
現在、骨粗鬆症のお薬はたくさんありますが、一番飲まれているお薬は、ビスフォスフォネート製剤です。
これには、内服と注射薬があります。
内服は、起床時、空腹時、水で内服し、内服後は30分は横にならないようにするという決まりがあります。
毎月飲むタイプ、毎週飲むタイプ、毎日飲むタイプがあります。
このルールには理由があり、まずは水で飲まないでお茶やジュースで飲んでしまうと、ほとんど吸収されません。
また、30分横になってはいけない理由は、逆流性食道炎になる可能性があるからです。
そのルールを守っても、吸収率は1%です。
注射薬は必要量のみ注射するので、内服の100分の1の量で、内服するわけではないので、逆流性食道炎になることもなく、
1日のいつでも注射は可能です。
現在、そのようなビスフォスフォネート製剤を内服している方は、再度、考え直してもいいのではないでしょうか?