続きピンク薔薇




彼と会わない、連絡も取らない、
と決めたのに





私はこれからどうやって
生きていったらいいんだろう?
って、目の前が真っ暗になった




何をしていても
彼のことが頭から離れない




私の全部をもってかれてしまった
みたいに、
本当に他のことは考えられなくなった




私、今まで、
どうやって生きてきたんだろう?
本気でそう思った





そこから3年くらいは
本当に地獄でね





いつか気が狂うじゃないかと
思ってた





気が狂うか、自殺か、失踪か
精神病院行きか…
みたいな
本当にぎりぎりだったと思う






彼がいないと生きていけない
って思ってたし
どうしようもなかった





どうしようもなさすぎて
連絡しない約束なのに
メールを送ったり
出てくれないのわかってて
電話したりも何回もあった





それで、
会わないと決めたのに
時々会ってしまうこともあった





ま、この辺は普通の不倫劇の
泥沼のをずっとやってた感じだった




会わないと決めたのに
会ってしまって




会ったり、電話で話すと
私はちゃんとした約束が欲しくて
言葉が欲しくて、
分かってるはずなのに





よく泣いたり怒ったり
同情させようとしたり
本当に大変だった




その度に
もう嫌われる、
もうこんなんじゃ愛想つかされる、
って思うんだけど
結局、いつもどんな私をみせても
彼は変わらなくて




たぶん
最高に最低な私を全部見せてる





それと同時に
彼が酔った勢いで
連絡してくることもあって





その度に私は傷ついたり
彼の酷いところをみたりするんだけど
でも、何があっても全然
変わらなかった





本当に
最高に嫌な、面倒な私を
たくさんみせたのに
なんだ、この人は
私のことが大好きなのか




それと同時に
ああ、私はこの人が
何をしてもどんなことがあっても
変わらずに大好きなんだな
そう思った





そして、それと同時に
離れるしかなかった理由もわかった




一緒にいたら
普通の不倫関係で
しょっちゅう会ってたら
きっと私たちは、だめになる





ちゃんとしたい
ちゃんと、一緒になれる時まで
彼が自分の人生にけじめをつけて
ちゃんと私の元に来れるまで




私たちは不器用すぎて
きっと上手くこなすことなんて
できなかったのだと思う





彼は器用に不倫を楽しめる人じゃ
なかったし
私も、会いたいくせにそれを
許さなかった






そうやって
離れると決めても
どうしても3ヶ月から半年に1回くらいは
会ってしまってたのがこの頃ですね






ほんと、死にたいとか言ってたし
めちゃくちゃだったし
彼の前で倒れたり
ストレスで声がでなくなったり
けっこう壮絶だった




私の世界の全てが彼で
離れていることがあまりに
つらすぎて
仕事の帰り道の車の中で
いつも大声で泣いてた




そんな中で私は
離婚を決意した



ちなみに…
ココナッツジュース♡






続くピンク薔薇