令和5年9月定例会補正予算について、言わなければならないことがあります。

●「やっぱ広島じゃ割」…国からの予算

国（観光庁）の地域観光事業支援補助金により、国から配分された予算額で全国一律的に行われています。「やっぱ…」はネーミングです。観光業に携わる県内企業も潤いますが、利用する全国民も利益を享受します。各都道府県では、予算が終了次第、決まった運営スキームで順次停止しています。

●予算枠超過…1億9千万円を県民が負担

国が地域の観光事業を支援する目的は素晴らしいのですが、この度県は思いもよらぬミスを犯しました。

国からの補助金で完結する予定であった事業ですが、県は配分枠を1億9千万円超えて「じゃ割」を販売してしまいました。

この超過分を、国に追加配分でお願いするわけにはいかないので、県民の税金で支払わせて欲しいという話です。

いざという時の補填用の予算を事前に議会が承認していれば、話は別なのでしょうが…

執行部に聞いたところ、他の都道府県ではこのような事態になっていない。同じ仕組みでやっていて、全国で広島県だけだそうです。

では、どうして広島県がこのようなことになったのか？

●原因は？…とどのつまり「わからない」

私が受けた執行部の説明は、明確な理由になっていませんでした。詰め寄ると、奥歯に物が挟まったようにダンマリでした。

書面で、原因・対応・取組はいただいていますが、どうやらなるほどそういうことかと納得できるような説明を持ち合わせていないと見受けられました。

●本会議で質問したのは？

知事与党を形成する3会派による代表質問が行われましたが、

自民…内部統制に問題があるのでは？と知事に所見を伺ったが、総務局長による他人事のような答弁で終了。のみ

民主…触れず

公明…触れず

相変わらずの様相です。。

●総務局長答弁は

令和2年に策定した「広島県の内部統制に関する方針」の徹底不足、引き続き統制に努めると、、、

私には、「県民には申し訳ないが、協力してほしい」との気持ちがまったく感じられませんでした。

余談ですが、前の知事は、このような時、率先して部下を引き連れ会派を回っておられたと記憶します。

イマドキは、このようなことはされないのでしょうか。

県の財政は、厳しいはずです。

●採決は

16年前と違って議案ごとの分離採決が可能になったのですが、この件は一般会計補正予算（第77号議案）として一括りにされています。県民生活に関わる重要な予算もありますので、採決については、閉会日までしっかりと熟慮したいと思います。