Aプリコット・Roman

Aプリコット・Roman

ゆるゆるっとしたお話を書いていきたいです。MtFの事、理解していただけたら嬉しいな。


ただいま、お話は不定期連載となっております。なかなか上手く書けなくて…すみません。

本館は、ガンガン更新しているのに…焦りばかりが募ります。



私のブログにご訪問いただきまして感謝いたします。


ここは、ゆるゆるなお話がメインの館です。まだ、少ないですが、これからゆっくりと更新していきたいなと思っています。


コメント・ペタ・メッセなど、お話の感想などいただけますと、嬉しいです。管理人が大変喜びます。


更新は遅いですが、チェックは毎日行っていますので、御安心なさってください。お返事は必ずお返しいたします。


ではでは、ごゆっくりなされてください。(^^)



尚、ここは、お話メインですので、ブログを御所望の方は、御面倒ですが、本館にお越しいただけますと助かります。


私が、どこにでもいる普通の人間であること(MtFであること以外)を証明するための、と言いますか、ただ単にグダグダやっているだけのブログですが… (^^; そんなのでもよろしければ、こちらも御訪問されて下さい。


本館 Aprikos blogg http://ameblo.jp/prunus-vulgaris/


Amebaでブログを始めよう!

いつものように、会社近くの24時間営業のスーパーで、夜食と明日のお弁当の材料を買い、

 

いつものように、車に乗り込み、帰宅する。

 

これが私の日常。

 

だけど、アパートの駐車場はすでに満車で、借りれたのはそこから300メートル離れた駐車場。

 

だから、帰宅はいつも憂鬱になる。

 

しかも最近は、今手掛けている仕事が修羅場を迎えていて、連日残業状態。

 

…新人君から、ブラック企業と揶揄されても、否定できない。

 

実際は、会社はあまり残業は推奨していないのだけど、業務内容からか、どうしても定時に終わらないことが多い。

 

人を入れるか、ロボットを入れるか…どちらにしても、あまり資本力もない小さな会社では、それも望めなさそう。

 

だけど、仕事には不満はない。これほど面白い仕事はないと他にないと思う…多分。

 

そして、今日も残業で真夜中帰り。

駐車場に、ウサギの顔のエンブレムの付いた、いわゆる女性向けに作られたという車を降り、

 

お気に入りのショルダーバッグと、先程かった食料が詰まった雑誌の付録だったエコバッグを抱え、

 

「ふぅ…」

 

300メートル離れた我が家へと歩み始める。ちょっと憂鬱だけど、帰らないと。

 

この300メートルの道、あまり街灯もないので、懐中電灯を使い、道を照らす。

 

それにこの懐中電灯には、瞬間だけど眼が眩むほど明るくなり、護身用にもいい。もともと、

 

警察官や警備員用に開発されたものだそうだ。だから、性能は折り紙付き。頼もしい。

 

だけど、向かいから近づいてくる人影が見えるとやっぱり怖い。

 

いつも警戒してしまう。

 

そして、今日もまた前から3人ほどの影が…

 

私は目をなるべく合わせようとせず、懐中電灯の護身用のスイッチに親指を置いて、何もありませんように。

 

そう祈る気持ちで、近づいてくる3人からなるべく早くすれ違い、離れたいと思っていた。

 

街頭で人影の正体が一瞬だけど確認できた。

 

3人とも男性で、一人は赤いジャンパーにジーンズ。

 

一人は、ラインの入ったジャージ(?)みたいな上下の服装で、スニーカーを履いている。ちょっとヒップホップ入ってる感じ。

 

もう一人は…袖のないダウンジャケットを着て、その下はチェックのシャツみたい。ジーンズは、かなり履きこんでいるようで、

 

色褪せているようだ。

 

3人とも何やら談笑しているようで、時々笑い声が聞こえる。

 

その3人が、もう数メートルほど近づいてきた。3メートル、2メートル…

 

すれ違う瞬間、凄く心臓が大きな音を立てて、速くなっていくのが聞こえる。

 

でも、何事もなかった…ちょっと安心して、速足でその場を去ろうとした瞬間!

 

突然、誰かに押されたのを感じ、体が左側の塀に、

 

「ドンッ!!」

 

と、強く衝突する。

 

私は何があったのか理解できず、そのまま、その場で崩れ落ちる。

 

そして次の瞬間、カバンやエコバッグが宙を舞い、地面に倒されると!!

 

「殺される!!」

 

そう思った私は右手に握っていた懐中電灯の、護身用スイッチを強く押す!

 

その瞬間、辺りに目が開けていられないほどの強い光が、懐中電灯から照射され、

 

「うわぁ~!!」

 

と、男たちが叫び声をあげて目を押さえながら、フラフラしながら逃げようとする。

 

私は、意味不明な言葉を叫びながら…

 

 

 

 

気が付いたら、男たち3人が血まみれになって、地面に転がっていた。ピクリともせず…

 

私は、思わず両手を見る。返り血を浴びた服と、血まみれになった両手を…

 

「や、やっちゃった…ヤッチャッタ…ハハ、アハハハ、アハハハハハ…」

 

恐怖と快楽と、複雑な感情に支配されながら私は…

 

 

 

はっ!

 

と気づくと、男たちが談笑しながら私の横を通り過ぎて行った。

 

私が防衛のためとはいえ、手をかけてしまったと思った男性たち…

 

通り過ぎた後、「次、どこのお店に寄る?」 

 

「外飲みは高いから、俺の家に来ない?安いけどおいしいお酒手に入れたから」

 

そんな会話が耳に入ってきた。

 

ふと思わず手を見ると…いつものようにエコバッグを持ち、懐中電灯を握り、親指は護身用のスイッチに置かれていた。

 

「ふぅ…」

 

今日も何事もなかった…

 

私はいつものように家路を急いだ。

 

 

FIN