暮らしの修理屋 すまい処

暮らしの修理屋 すまい処

息子のアトピー治す為、西へ東へ奔走し、何にも頼らず何も気にする事のない、平気の平左で暮らせる住まいを手に入れるには、自分で造るしか方法がありませんでした。

Amebaでブログを始めよう!

長男が生まれた時、感動の初対面、「亡くなった父方のジイさんに似てる、と云う事は俺の子に間違いなさそうやな」などと心の中で密かに思いながら、こわごわ抱いた。


当時の僕の仕事は大工さん、しょっちゅう金づちで誤って指を叩いたり、刃物で切ったり、くぎ打ち機で手のひら貫通させたり、ハシゴから落ちた青タンやらで、生傷があるのが常の状態、現場の昼休みに仲間と「高島屋に左手売ってないかなぁ~、買って交換したいくらいに痛いわ」などと冗談を言い合うほど、アチコチ痛んでました。


そんな僕が長男を抱いた時のホントの感想は

「ええなぁ~コイツ、全部の部品がサラやなぁ~」

「サラのまんま、どっこも傷つかんと成長してほしいなぁ~」


「あっ、オトンとオカンは傷だらけの僕をどんな思いでみてるんやろ・・・」


自分の子供を抱くまで、そんな事を考えた事もなかった。

「貰ったカラダを勝手に傷つけてごめんなさい」


親になってようやく、子を思う親心が少しわかった。


そんな想像力すら持ち合わせていなかった自分自身を恥じた、

嬉しくもあり、情けないやら複雑な思いをした息子の誕生でした。