「少年は何してたの。こんなとこで。哀愁漂わせて。」
あ・・・何かこれ・・・やっぱ。
「失恋かいー!?」
・・・めんどくせ。
「・・・かんけーねぇっす」
溜息を混じらせながら俺は答えた。
「そりゃ、かんけーないわなー!!!」
カラカラと笑う。
やっぱ帰ろうかな。
「私ねー、彼氏いない歴20年なの!!」
・・・んな自慢そうに言うことか。
「君は彼女いない歴は!?」
「・・・17」
しまった。勢いに流された。
まともに答えてしまった。
「ってことは高2かー」
「・・・・・・」
20歳・・・大学2年か、この・・・
ヘンな女。
「おぉっと!そういやアイス持ってんだった!早く帰んなきゃ!」
女は勢いよく立ちあがった。そばに停めてある自転車には、パンパンになったスーパーの袋ひとつ。
「アイスは家族の分だから・・・君にはこれ!」
立ち去りながら何かを投げた。
「じゃーねー!!」
女はさーっと帰っていった。
投げられたモノを見ると、
個別包装のチョコ。
俺は甘いものがテストと同じくらい嫌いだ。
しかも、このチョコはかなり溶けかけていて・・・
やわらかい。
あいつは悪魔か。
