プロローグ


゛トン″


「あ、わりぃ」


「う、ううん」


ほんの一瞬だった。ほんの一言だった。だけど私の何かを変えた。


高校2年 初日。新しい教室に入る。゛あ″教室を見渡すとあの人がいた。


クラス表を見た時から分かっていたけど、やっぱり嬉しい。


あの時、私は一目惚れした。いつもは「一目惚れなんてありえない」って言って


るけど・・・。自分でも信じられなかった。これが一目惚れなの?


肩がぶつかって顔見た瞬間、ドキっとして、顔が真っ赤になって。


恋の始まりは小さな出来事だった。