あの日④の前に、娘の葬儀?の話をさせてください。
生々しいので、苦手な方はスルーでお願いします。
自死ということもあり、ひっそりと身内だけで行うことにした。
しかし、双子ということもあり、また、姉も年子。
一人に連絡すれば瞬く間に広がる。
何と、200人を超す人が参列してくれた。
しかし、食事も御礼もそんな用意はしていない。追加をしてもまだ足りない。
葬儀社もビックリの規模になってしまった。
でもありがたかった。
娘の葬儀はあまり記憶にない…。
ただ、今でも思い出すと涙が出てくるシーンがある。
火葬場での出来事。
その火葬場は、火葬する扉の前には身内の5人までしか入れなかった。
旦那さん、私、長女、次女の4人で入った。他は誰を入れても、自分が入れなかったと、喧嘩になると困るから…
なので、他の親族やごく親しいメンバーはガラスの壁を通して見送る。
いよいよ、さよならの瞬間、次女が最期にもう一度顔をみたいとお願いし、棺の窓を開けてもらった。
すると、ガラスの壁の向こうにいるはずの父がいつのまにか棺を叩いてる!
「美●!美●!ばかやろう!何回言えばわかる!今、目を覚まさないと焼かれちゃうんだぞ!早く起きろ!」と、何度も繰り返す。
「お父さん、棺が壊れちゃうよ。お父さん、、、」父を棺から引き離すのがやっとだった。
3人娘の中で、特にじいちゃん子だった3女。
いつもちびまるこちゃんの、まること友蔵みたいな二人。じいちゃん、あれからいきなり年を取り始めたよね…
それにしてもガラスの壁の向こうから、どうやって入ったのかわからない。
わからないところにドアがあったみたいだけど、我慢できなくて入ってきちゃったんだね…
ずっと泣かずに我慢していた父のあの姿に、「ごめんね…」としか言えなかった。
何故なら、両親は昔、私の兄を病気で亡くしている。赤ちゃんの頃に。
子供を失った両親に、さらに孫を失わせてしまった私。
申し訳なくて悲しくて仕方なかった。
でもね、娘の為に建てたお墓。
実は私の両親と私たち夫婦が入れるように建てたの。
今は二人一緒に仲良く眠ってる。
実はね、娘の納骨の日に、父の気になる行動があったんだけど…
それはまたいつかのお話に…