夏は暑いのが当たり前だけど
さすがに今年はちょっと暑すぎると感じるくらっちです。

北海道や東北でも猛暑日になったみたいですね。
もう涼しいのはクーラーの効いてる室内だけかな(笑)

最近は来月のFP試験に向けて追い込み勉強の中心なのですが
息抜きで詰めオセロの問題を解いたり
小説読んだりしてます。

でもこういうときって
うっかりすると息抜きのほうに時間かけちゃったり
するんですよね。

毎年夏のこの時期になると本屋に並ぶ
集英社文庫 ナツイチ は
密かな夏の楽しみです。

一番の理由は村山先生の
おいしいコーヒーの入れ方(通称おいコー)の最新巻が
でるので。


すでに十二巻目の長編モノなんですが
まだまだ終わる気配はなさそうです。

心の痛みをリアルに描く恋愛小説で
切なさ抜群です。
登場人物それぞれ個性的で
現実に近い設定だから共感もしやすく、
いつのまにか自分がキャラクターの一人になってるかの
ような錯覚になります。

うまい人が語ればもっといい表現があると思うんですけど
自分はボキャブラリー不足ですからねぇ。
言葉が気持ちに追いついてないような、なんかもどかしい感じです。


読み終わってムラヤマワールドに浸って満足って気持ちと
あ~続きはまた一年先かぁという究極のじらしに待ちきれない気持ち
が心の中で激しく葛藤します。

村山作品といえば「おいコー」に代表されるようなピュアな作品(これを先生自身で白ムラヤマと呼んでます)
が主流なのですが、これからは色合いの違った自分(黒ムラヤマ)も大事にしていきたいと
あとがきで語ってましたね。

いってみれば女優さんが正義感あふれた役と極悪非道な役をケースバイケース
で演じ分けるってことでしょうか。

黒ムラヤマの代表作と自らが語っている「ダブル・ファンタジー」
それと一部で黒ムラヤマ作だと話題になっている「アダルト・エデュケーション」
二作品とも実はまだ読んでないのでFPの試験が終わったら
じっくり読んでみたいなと思ってます。

村山先生の現状で満足せずどんどん新しい境地を切り開いていく姿勢はすごいです。
未知なる領域ってやっぱり不安だったり怖かったりするもんなんですけど
先生はそんなことはまったく感じてないらしく、むしろ楽しんでるような気さえします。

 しなかったことへの後悔はしても、したことの後悔はしない。

ときっぱり言い切ってるところがすごくかっこいいなと感じました。
そのポリシーぜひとも見習いたいですね。


だいぶ長くなったのでこのへんで。


「おいコー」と一緒に買った
「分身」が意外に面白くて先が気になるくらっちでした。

まだ半分も読んでないんですけど
パンドラの箱を開けようとしてるような気がしてます。
なんか怖いんだけど先が知りたい不思議な感じ。