2004年4月16日
アメリカ
前作、2003年「キル・ビル Vol.1」の続編にして完結編。
組織を抜けようとして婚約者や友人を惨殺された花嫁が、組織とそのボスであるビルを殺そうとする復讐劇。
監督であるクエンティン・タランティーノのあらゆる“好きなモノ”詰まった作品。
第二部にあたる本作はテキサスを主な舞台としており、香港カンフー映画と西部劇の要素が強め。
前作のようなアクション満載のシーンは少なく、主人公であるブライドをより深く掘り下げたようなお話になっている。
その為か、当時の日本でも全然話題にならなかった。
いちおうR15指定となっている。
あらすじ
荒野の教会で結婚式のリハーサルを行っていた、花嫁ことベアトリクス・キドー。
しかしそこにビルと暗殺者の4人が現れ、参列者は惨殺された。
4年後、昏睡から目覚めた彼女は復讐を誓い、オーレン・イシイとヴァニータの2人の暗殺者を殺害する。
次なるターゲットはビルの弟でもあるバド。
彼は今、テキサスの荒野で酒場の用心棒をしていた・・・
ザ・ブライド(ベアトリクス・キドー)/ユマ・サーマン
ビルの弟バド/マイケル・マドセン
片目の暗殺者エル/ダリル・ハンナ
パイ・メイ/リュー・チャーフィー
教会のオルガン奏者/サミュエル・L・ジャクソン
オーレン・イシイ/ルーシー・リュー
黒人の暗殺者ヴァニータ/ヴィヴィカ・A・フォックス
ストーリー ★★★
映像 ★★★
キャスト ★★★
血しぶき殺戮度 ★★★
ネタバレ!
冒頭は4年前の結婚式(リハーサル)の惨殺シーンから始まる。
組織のボスであるビルの顔が登場するのはここが初めて。
またブライドの本名がベアトリクス・キドーだと分かるのも第二部からである。
その後、2人の暗殺者に復讐を果たしたブライドは、次のターゲットとなるビルの弟バドの住むトレーラーハウスに現れる。
しかし待ち構えたバドの散弾銃を浴び、あえなく返り討ちに遭う。
前作であれだけ暴れていたブライドがアッサリ負けるのは驚きだ。
敗れたブライドは墓場で生き埋めにされる。
棺の中でブライドの回想が始まり、中国でのカンフー修行時代のパートへと移る。
ブライドの師匠となったのはパイ・メイ。
かつてビルも修行したという、伝説の武術家だ。
パイ・メイ(白眉)は17世紀に実在したとされる伝説的な武術家で、香港映画でもよく描かれる人物らしい。
ブライドは厳しい修行に耐え、やがてパイ・メイから認められる。
そして修行で会得した技を使い、棺を破って生き埋めから脱出する。
バドのトレーラーハウスに再び戻って来たブライドだが、その頃バドはもう1人の暗殺者片目のエルに毒殺されていた。
エルと遭遇したブライドは、激しい戦いの末にエルのもう一つの目をえぐり取る。
盲目となったエルを残しブライドは去ってゆく。
(エルは殺されていない)
やがて最後のターゲットであるビルの元へ辿り着いたブライド。
しかしそこに待っていたのは、生きていた我が子だった。
ブライドは娘と突かぬ間の幸せな時間を過ごし、娘が寝静まった後にビルとの決着をつけた。
パイ・メイから教わった“五点掌爆心拳”でビルを撃ち、ビルは5歩あるいて死ぬ。
こうして彼女の壮絶な復讐劇は幕を閉じる。
後編は戦闘シーン以外は、ほぼ哀愁漂うしんみんりしたシーンです。
まぁそれがいいンですが。
前作があれほど日本でチャンバラをやっていたものだから、同じノリを期待していた人には拍子抜けするほどの展開でしょう。
せめてカンフーで立ち回るシーンがあればよかったとは思う。
ともあれ「キル・ビル」はVol.1とVol.2を合わせて1本の映画だから、前編や後編だけでモノを言ってもしかたない。
これだけの映画が造られることは稀な、見事な叙事詩的作品でしょう。
観ておいてソンはないことです。
本作には続編Vol.3の構想があったようです。
Vol.1で母親のヴァニータを殺された娘がブライドに復讐する。
Vol.1のGOGO夕張には双子の姉妹がおり、妹が復讐する。
盲目になったエルがボスとなって新たな暗殺集団を作り上げる。
といったアイデアがあったようですが、残念ながら実現することはないようです。
