前回からまた間があいてしまった。
前回の続きの後篇です。
BARONさんのブログを息子に読ませて、「解ってあげられて居なかった事」を謝りましたが、
それともう一つ謝った事があります。(一度は謝っていますが、改めて謝りました)
今回の記事は完全なる私の当時の偏見です。
気分を害される方がいらっしゃると思いますが
どうか子供を真剣に愛するあまりの言動だと思いお許しください。
中学一年の夏休みの事です。
6月末の期末テストの為に登校したっきり、皆より先に夏休みに突入。
学校に行ってない引け目なのか遊びにも出ない。昼夜逆転も始まり引籠り状態に。
何を言っても話しても「うん・・・」「別に・・・」返事はこんな感じ。
こんなだから私と家内に「ちゃんと聞いてる?」「どうしたい?何考えてる?」と、うるさく言われる。
息子は口数も減り、表情も乏しくなっていた。
この時期は家の中の雰囲気はもうホント最悪!
(家の中の空気が暗くて重い感覚)
起立性調節障害で引き籠り。もう私もどうしたら良いかわからず・・・。
最悪な事ばかりを想像していました。
「あれも欲しい、これも欲しい!贅沢したい!」生きてれば欲求はある。
でも、このころ初めて、家族の笑顔があれば何も要らないと思いました。
家族の皆が健康で笑って過ごすと云う、そんな些細な事が幸せなんだと思った。
少し前まではうちもそんな家族だったのに・・・。
今は自分の描いていた家族像とは似ても似つかない!
何の為に結婚をして、子供をもうけて、なんの為に仕事をしているのか?
結婚しなければこんなに苦しまなくて済んだのに・・・。
もう、家族を捨てて一人で逃げ出そうか!
一人で面白おかしく生きていこうか!こんな事を頻繁に考える。
でもいつも最後は、どこに逃げても「(息子を)忘れられるわけじゃない・・・だったらココで頑張らないと」
(当時、そうは思ってなかったけど、もうこの頃は私も病んでいたように思います。)
そんなある日の事。
鬱々と悶々としている息子に家内が「どこかに遊びに行ったら?」的な事を言って
それを言われた息子の態度に家内が腹をたてて・・・。
それを諌める為に間に入った私だったが・・・。
息子の態度が何か残念なように感じて(今となってはどうしてか解らない)
ネジが飛んでしまったのか、癇癪なのか・・・
親として、と云うより人として最悪の事を言ってしまいました。
それは、「一人で逃げようか」と考えると同時に、最近よく考えている事でした。
その時の息子の様子を見て、私は覚悟を決めました。
「○○(息子の名前)、このまま家から出ないのか?いつまで出ないんだ?
出ないなら出ないで良い。大切な時間を家に引き籠って無駄にするならそれで良い。
同級生が高校を卒業するまでは面倒をみてやる、ご飯も食べさせてやる。
これから6年間は親としての責任は果たす。でも高校の卒業式の日にお前を殺す!
引き籠って生きて何が幸せな事がある?楽しい青春時代の思い出も作れず・・・
ただ時間を浪費して、ただ歳を重ねて・・・20歳になり30歳になり。
引き籠って居たら幸せを感じる事は無い!
TVゲームをクリアしたら、ゲームで新しい武器を手に入れたらそれは幸せか?
父さんはそうは思わない!
6年間引き籠って7年目に外にでれるのか?6年間引き籠ったら7年8年10年引き籠って
10年になり20年に・・・。
そんな人生なら生きてる意味は無い!だからタイムリミットは高校の卒業式!
ただ、お前一人では行かせない!父さんも一緒に行く。お前を殺してから父さんも首を吊る。
そのつもりで居ろ!覚悟して引き篭もれ」
殆んど当時言ったままです。どんな事を言ったか忘れてません。
何度も何度も繰り返し考えて居た事ですから。
病気になってから息子とは何度も何時間も話しをしていましたが、100の言葉より
一つの覚悟をみせようと思ったのは事実ですが・・・。
言って良い事ではなかったと思います。完全に追い込まれて居たんだと思います。
たった一か月程の引き籠りでしたが、不安で仕方なくて・・・。
それで考えていた事が、逃げよう!だとか、殺すだとか・・・最低の父親です。
そして先日、息子に謝ると「うぅ~ん、忘れた」と一言。
きっと息子なりの優しさで、忘れたフリをしてくれたんだと思います。
PS 今はこの時の私の考えは100パーセント間違っていたと思います。
気分を害された方には謝罪いたします。