いちるの火葬の日。よく晴れた青空の日でした。


一緒にわたしも退院になりました。

看護師さんにも回復力にびっくりされたくらいです。

いつも楽しい話をしてくれた優しいお母さんのような看護師さんが、

「定年まであと5年だから、今度はいい報告で来てね。待ってるよ。」

と言ってくれました。他にも話を聞いてくれたり、一緒に涙を流してくれた看護師さんもいました。初めての入院ですごくつらい入院生活だったけど、この病院にはとても感謝しています。


赤ちゃんをおくる時間。

わたしたちの用意していたセレモニードレスに着替えておめかししたいちる。

最後に抱っこしました。やっぱりしっかり重いです。

ふかふかのお布団のついた箱に寝かせて、周りにはパパとママのハンカチ、ぬいぐるみ、お菓子、メッセージを書いて一緒に撮った写真をいれました。そしてたくさんのお花でいっぱいにしました。


火葬場へ向かう道は混んでいました。いちるが少しでも長く一緒にいさせてくれたのかな。

火葬場に着くと急に怖くなってきた。

いちるがいなくなってしまう。会えなくなってしまう。

「怖いよ・・・。」と言うと「大丈夫。」とパパが手を握ってくれました。


そしてみんなでお別れをして、蓋をかぶせました。

「また逢おうね。いつも見ていてね。ありがとうね。」


棺が中に入っていったとき、わたしは声をあげて泣いた。

人前であんなふうに泣くのははじめてだった。

立っていられなくてパパに支えられた。

パパの「大丈夫、大丈夫だよ。また逢える。」って声だけがそばに聞こえて、周りの世界が真っ白にみえた。

この光景は忘れたくても忘れることはできない。



お骨になったいちる。

火葬場の人に「こんなに骨の残っている子ははじめて見ました。」と言われてなんだかうれしかった。

毎日牛乳飲んでいたし、骨太だったのかな。

少し大きかったかなとお義父さんが用意してくれた骨壺がいっぱいになった。

もう涙はでなかった。


自分の子どもに先立たれるというのは言葉にできないほど辛い。

それでも大事な息子が守ってくれた命。

一生懸命生きていかなきゃ。

ママを助けてくれてありがとう。

9カ月間お腹の中に一緒に育ってくれてありがとう。

パパとママのこと見守っていてね。天使