ブログ更新は一週お休みして、「輝ける未来に寄せて」を弾いて、録音しました。Youtubdeで公開していますので、是非そちらをご覧ください。

https://youtu.be/GTC6vNyBc10

 

写真は、収録時の私です。

 

 この曲は少し、大人びていた若い作曲家が作った曲。その時の作曲家の心を感じ取りながら演奏しなくてはなりません。

   (1)前奏→ABC (2)ABC 【ここまで速い】→間奏 →(3)【ゆっくり】→ABC→D→後奏

という構成です。曲の構成自体は未来に向いて進んでいくことへの前向きで強い気持ちの部分が静かに始まり、次第に激しさに変わります。繰り返しがあった後、間奏後の中間部分では少しだけゆっくりになりますが、そこはそれまでの走り続けるところから呼吸を整える部分であり、だらけた弾き方になってはいけないところです。その後は前半部分と同じメロディの繰り返しをしてから一気に後奏に入ります。
 前奏は100程度ですが付点のついているところは若干詰めて4拍目を少しタメたりと、演奏者により自由さを許されているところだと考えています。ABC部分はおよそテンポ120。2拍を1つとしてまとまりをもたせてだれないようにします。三和音やスクイ爪の連続があっても、です。そして左手のピチカートは流れるような細やかな右手のメロディとは別に大きな流れを表すメロディであり、曲をリズミカルにしたり主旋律にアクセントを添えたりしています。
 間奏に続くメロディは何となくもの悲しさがありますがその部分を強調しすぎてくどくならないよう比較的淡々と弾くようにしています。


 先週御紹介した、衛藤先生が35歳頃の演奏は、随分血気に逸った演奏、だとおもいませんでしたか?私にお稽古つけてくださった頃の衛藤先生は70歳になんなんとしていました。私の演奏を通じて、衛藤先生のこの曲に対する変化、もお感じ戴けると幸いです。
 是非、私の演奏する「輝ける未来に寄せて」をお聴きください。