衛藤公雄作曲「思い出」についての第1回目(コチラ 参照)で、「この曲を箏以外の楽器で弾くのも良いのではないか」と申しました。箏だからこそ表現できる音はもちろんありますが、かつてウッドベースで弾く「思い出」に衝撃を受けたことが今も私の中に残っていることから、きっと箏以外の楽器でも「思い出」の世界を表せると思ったためです。
今回、ギタリストの重岡篤さん(私の箏教室のお弟子さんです!)がギターで「思い出」を弾いてくれました(このブログ用に、ショートバージョンです)。Youtubeで公開してますので( コチラ )、是非お聴きください。(写真は重岡さん)
重岡さんの録音を聴いて、やはりその思いは違っていなかったことを実感いたしました。衛藤先生の1959年の自演、私の演奏を聴き、耳コピで演奏したとのことですが、ギターによる「思い出」の世界観が作り上げられています。ギターならではの音の間(ま)、コード進行、そしてご自身の工夫が加わって味のある演奏です。大拍手!!
7月に開催いたしました 薫公会演奏会 のプログラムに言葉を寄せてくださいました、邦楽ジャーナルの田中編集長が、その文章の中で衛藤先生のことを「箏のセゴビア と評された人」と書いてくださっています。カーネギーホールで衛藤先生が演奏した翌日の新聞に、そのようにかかれていたそうです。セゴビアとは、現代クラッシック・ギター奏者の父と称されたスペインのギタリスト、アンドレス・セゴビアさんです。
今回のギターでの「思い出」、天国の衛藤先生はどのようにお感じになっているでしょうね?
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