7月30日、鎌倉のきらら鎌倉にて薫公会演奏会を開催いたしました。ご来場賜りました皆様、お力添え賜りました皆様に篤く御礼申し上げます。

私の師、衛藤公雄の作品を中心に合計20曲のプログラムとなりました今回の演奏会は、衛藤作品を通してより多くの方に「衛藤公雄の薫り」をお伝えしたいと思い、企画いたしました。このブログで、衛藤先生の魅力を更にお伝えしていきます。


さて。私は小学一年生で衛藤先生の許に入門、16歳の夏に直門(直弟子)を許されて今日に至ります。
このブログは、私から見た箏曲家であり家元、そして私の師であった衛藤公雄の姿を書き留めてまいります。

昨年衛藤公雄先生の生涯を綴った「奇蹟の爪音」が上梓されました。私自身は衛藤先生が演奏活動を終えて指導の日々を送っている時に教えを受けましたので、主に稽古場での先生との思い出をお伝えすることになると思います。普段は物静かな雰囲気でいながら時に茶目っ気なところもあった先生ですが、箏に向かい一音を弾き出すときの凛としたお姿は、聴く者の姿勢を正しました。

これから、私の中にある衛藤公雄先生の姿を述べてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

記 渡辺由布子