丸尾末広による夢野久作の作品のコミカライズ。
短編集であり、丸尾末広入門作と言ってもいいとっつきやすい一冊。
全編通して救いはない。
特に最後に収録されている「かわいそうな姉」は親の元から逃げ出し、身体を売りながら障害のある弟を養って静かにつつましく暮らしている薄幸の少女の物語。
静かに暮らしていきたいだけの2人の世界を汚い大人たちが壊していく。
最後の最後まで救いはないので、そういうのがダメな人は読まない方が良いかも知れないけど、丸尾末広の作品を読んでみたいという方には丁度良いボリュームの一冊。