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青山一丁目・草月ホール
2020年2月1日 マチネ センブロD列
ジェイソン:小谷嘉一
ピーター:田村良太
アイヴィ:増田有華
マット:宮島朋宏
2020年2月1日 ソワレ 2階上手
ジェイソン:安井一真
ピーター:大久保祥太郎
アイヴィ:茜屋日海夏
マット:神田恭兵
2020年2月2日 上手B列
ジェイソン:小谷嘉一
ピーター:大久保祥太郎
アイヴィ:増田有華
マット:神田恭兵

こにーさんが主演ってことで調べたら滅茶苦茶内容が好みだったので行ってきました。
今回で日本では3度目の公演だとかぜんっぜん知らなくて過去公演の感想とかを必死に漁ったりしてたらマジで自分好みだな!?むしろ過去公演の円盤とかないのかとか探したりしたんですが・・権利問題とかでこういうものは円盤化するのは難しいと友人からツッコミを受けました。・・・そういえばそうでしたね・・・。
凄く色々と考えさせられる内容で、終わってからも茫然自失状態だったり、ホテル戻ってからとか帰りの新幹線(流石に翌日仕事だったので高速バスはやめておきました・・)の中とかで手帳に書き込みながら考えを纏めたりしつつ。公式でも円盤は出ませんって言い切られたので悶々としながらの備忘録です。全然考え纏まってません。
ハジメマシテの会場だったので迷子になりながら行ってきまして・・(ついでにホテルに行くのも迷った)ぜいはあしながらなんとか着席。
今まで(舞台沼に落ちてから)の舞台は基本、客層が若い方が多くて、今回は結構年齢層高めでそれだけでもなんか「凄いぞ!!」(何が?)という感じでした。お着物の方もいてウギャー綺麗ー素敵ー!!と心の中で喜んでました(見るのは好き)(着れません・・)。
3階席まであって、2階・3階はそれぞれ1列しかない、半円?扇形?な感じのホールで・・わかりやすく言うと仙台サンプラでした(笑)。アレをもっとコンパクトにした感じww
ステージは2階建てみたいなセットになっていて、2階部分にバンド組がいて、開演時にバンドさんが用意し始めて、ステージに役者さんが一人一人入ってきてから暗転してスタート。こういうの、いいなあ・・。
そういえばミュージカルって小学生以来だった気がします。沼落ちしてからも基本.5でもストレートプレイな舞台ばっかり見てた気がする。
超久しぶりなミュージカル、しかも生演奏。滅茶苦茶豪華だな、オイ。
公演が始まる前から稽古映像がYoutubeに上がってたんですが、この段階で期待しかしてませんでした・・。
基本的にステージには↑の動画にもある、∟形の稼働式ドアっぽいセット(2つ)と7つの四角い箱(1つのみキャスターつき)のみ。箱は椅子になったり積み上げてセットの一部にしたり。
ドアっぽいセットもシーンによって繋げて1つにしたり、ドア部分が開閉式になってて箪笥っぽく使ったり・・。「ふたりだけで」のトコとかでドア部分がロッカーみたいな見た目に変わったり。(多分ロールカーテンみたいな感じで変更してる)
キャストの皆様も全員と言っていいほど、歌が上手い・・!(当たり前ですね)
正直安田ジェイソンだけがちょっと聞き取りづらいかな・・?とは思いましたが・・。(もしかしたら自分が行った回だけなのかもしれないけど)
生演奏もあいまってめっちゃ一緒に歌ったりノったりしてぇー・・と思いましたが我慢しましたw
本当、音源だけでも出してほしかったな・・。本家のbareのアルバム探したけど既に廃盤なんですかね。くっそ高い中古?しか見つからなかった。悔しい。
細かいストーリーなんかは上記の公式だったり、あちこちに転がってると思うので以下自分の妄想も入った考察&感想を。
あ、いつもの如く長いですw
●ピーターの性について
入場時に渡されたチラシに「性同一性障害が・・」と書いてあったんですがあれ?この話にそんなんあったっけ??と思ったんですが。
冒頭のピーターの母親の台詞がちょっと自分の中で引っかかってまして。
「8歳の時に玩具のオーブンを欲しがった」というのをすぐにゲイ(?)に結び付けるのっておかしいよなあ、そういう差別?のシーンなのかな、と思ってたんですが。
単純にオーブン=料理、ってイメージなんで料理好きな男子とか、シェフとかに憧れただけなのでは、と。
しかし「母親のドレッサーに興味がある」という台詞の方が重要だったのかな、と。FtMとまではいかなくても(実際に「ウェディングベル」では二人共タキシードでしたし)FtX、もしくはそれに近しい何かだったのかなあと・・。この辺の特に自身での自覚してる性って結構曖昧で難しいんですけど・・。
●ピーターは何故そこまで「bare」したかったのか
正直、自分の考え的にはジェイソン寄りなのでそこまでオープンにしたいはっきりとした理由はわからない。
といっても、どうしても隠さないといけないのか、というと自分はそうでもないと思う。
(割と昔から周りに同性カップルがいたんですがカミングアウトされた時も「へー。で?」っていう感じの人間なので・・)
同性で付き合おうとなんでもいいじゃん、好き同士なんだから。っていう考えの人は増えてきてるのかなーとは思うんですがそれでも例えば日本でもなかなか同性のパートナーは認知されにくいし、実際にパートナー制度がある場所もあるけれど圧倒的に同性婚は認められてないのが現状だし。そういう意味ではピーターは先を見据えてオープンな関係にしたかったのかなと。何かあった時にちゃんと家族として認められたいとか。
このへん、ある意味ピーターは先陣を切って突き進みたかったのかな・・?うーむ・・。
●ピーターは本当に神父を「ゆるし」たのか?
これ、めっちゃ悩んだんですよ・・。特に田村ピーターがどういう表情・演技をしていたのかがうろ覚えなんでもしかしたら大久保ピーターだけかもしれないんですけど・・。
(田村Pのこのシーンを観たいが為に追いチケしたかった)(流石に無理だった・・2週連続で新幹線とか無理だって・・)
台詞としては「貴方を赦します」なんだけど、何処かイメージ的なアレ(どれ)なんですが「赦すけど許さない」ように感じられて・・。
ピーターから見ると「神父様のところで突き放されたから絶望して自死を選んだ」んですよね。なので「神父様の『罪』は赦します。でもジェイソンが死んでしまった事は許せない」というように感じました。・・もしかしたら、神父様だけでなくピーター自身に対しても「自分の所為で死んでしまった、そのことは許せない」なのかなあ・・。(日本語として諸々使い方がおかしいのは自覚してます。ニュアンスで伝わるといいなあと思って書いてます)
●ナディアは「いつから」秘密を知っていたのか?
卒業式のシーンで「実は知っていた、貴方の秘密」という台詞が凄く疑問でした。
これがマットのアウティングの事を指しているとは思えないんですよね。
という事はアウティングの前から知っていた・・?
そういう目線で見るとアイヴィへの「あんたがお兄ちゃんと付き合ってるのがショックだった」っていう台詞が「アイヴィ(=自分のコンプレックスの対象)と双子の兄(=己の分身)が付き合ってることがショック」というよりも「同性愛者であるはずの兄が女性と付き合ってる事がショック」と受け取れるんですよね。
実際、自分は兄弟とかはいないのでアレですが家族なんて一緒にいればなんとなく人となりはわかるじゃないですか。
となると直接的に相談とかをされたわけではなくても、ジェイソンが同性愛者だとずっと昔から気付いていたのでは、という仮説が出せます。
ちょっと飛躍してしまうんですが、それが最終的にジェイソンがナディアに電話をしなかった理由かな、とも思ってました。
「悪いけど今は一人にしてほしい。そういう意味じゃなく、でも・・」
「わかった。今夜電話して。今夜じゃなくてもいい、いつでも電話して」
そのやり取りの後、ジェイソンはナディアには連絡せず、神父様の元に行く。
ジェイソンも気付いていたのではないのか。ナディアに連絡をした場合は自分にとって楽な選択肢しか渡されないと。だからこそある意味閉鎖的な学校の中で「社会」の顔ともいえる神父様の元へ向かったのかなと。
そして神父様を通して、一般社会としてゲイは受け入れられるのか、どうなのかを確認しようとしたのかなと・・。
●ナディア
女子生徒の中で一番好きなキャラでしたw(次点ダイアン。動きがキレッキレでついつい目で追ってしまった・・)
自分がデブだって自虐的になったりしてるのに、本当は凄く気にしていて・・。もしかしてナディア、気にしすぎて過食に走ったりしてて悪化してたんじゃない?とか深読みしてしまう・・。
「しずかな夜」だったかな・・。「痩せれば 顔は綺麗なんだから」の台詞だけで自身の辛さが全部詰まってるよなって思う。誰にも、それこそジェイソンにも言えない、自分だけの葛藤。それが入っているように思えました。
●シスター・シャンテル
めっちゃファンキーな黒人シスター。なんですがしっかり生徒のことを見てる。
ピーターはシスターによって救われたけど、ジェイソンがシスターの元に行ったらどうだったのかな・・救われたのかな・・。それとも逆に「自分に都合の良い事をゆってくれているだけ」と受け取ってしまうのかな・・。
「今までいろんな神父様と接してきた」という台詞が、単純脳みそな自分は最初「あ、ゲイな神父様とかもいたってこと?」って思ったんですが。まあもしかしたらいたかもだけど、それだけじゃなくて、自分(=黒人)に対して差別的な神父様もいたんだろうなあと。
だからこそ「後ろ指を指されても 指し返すの」っていう台詞が出てくるんだろうなあ。
しかし、このファンキーっぷりといい、それでいてしっかり生徒の事を見てくれているあたり、自分が唯一「恩師」と呼べる先生を思い出します。お元気かな・・。
こういう人は生徒から本当に慕われるんだよなって知ってるから、今後もシスターは頑張っていってほしい。給料アップのためにもw
あと、シスターっていうかマリア様のシーンなんですがマリア様・・??ってなったのが印象的です。
やたらファンキーだったのは置いとくとしてw手が・・。マリア様というよりも釈迦・仏教っぽかったんですよね・・。イメージ的にあのマリア様はキリスト教よりも仏教ぽかったから意図的なのかな??むむ・・。
●増田アイヴィと茜屋アイヴィ
一番Wキャストの中で対照的だなあって思ったのがアイヴィでした。
増田Aは本当~に高飛車!女王様!!って感じなのに対して茜屋Aは儚い感じなんですよね。増田Aがアイヴィとしての強さを全面に出してるとしたら茜屋Aは弱さを出してるというか。
個人的に茜屋Aは1回しか見れなかったのが悔しい・・。小谷Jとの絡みも見てみたかった・・。(稽古動画を見てこの2人で見てみたいって思ってたんで・・)(そして取ったチケットを見て崩れ落ちたのは言うまでもなく)
●ジェイソンについて
すいませんここからマジで長くなると思うんですが大丈夫ですか。(現状この段階で4000文字突破てオマエ・・)
ついでに覚えてるのがほぼ小谷Jなので安井Jの事はほぼ出てきません・・。安井さんファンの方で見てるかたいたらごめんなさい・・。
過去作の感想を見てると「ジェイソンが悪いやん!ムキー!!」みたいな感想が多かったんですが実際に見ると滅茶苦茶感情移入してしまっていやジェイソンある意味めっちゃ被害者じゃね?なんだこの切なすぎるコは・・となってました。
と、いいつつも初見ではラストシーンまでずっとなんかもやもやしたまま観ておりまして。
凄くジェイソンが「作ってる」感が強かったんですよね。
で、ラストシーンのピーターを抱きしめるジェイソンを見てああ、生前のジェイソンはずっと「周囲の目」を必要以上に気にしていたんだなと気付いて鳥肌&涙が一気に止まらなくなりました。
常に周囲からの目を気にして、期待も応えて・・それってすっげえシンドいよな、と。
自死した事で周囲の目からも全て解放されて、ピーターへの愛だけで出来ているジェイソンは本当に綺麗でした。
あのジェイソンをまた観たい、と思っても円盤化はされないしフォトブックに入ってくれることを祈ります・・。
そして、生前のジェイソンが「周囲からの期待を常に応えてる」と感じたまま翌日に観た時、もしかしたらピーターに対してもそういうところがあったのかな、なんて思ったり・・。
ロミオとジュリエットの配役が決まって、ピーターが母親に電話で連絡するシーン、「ママ、愛してるよ」に対してふくれて口パクで「おれは?」ってやってて可愛いんだけどそれすらも「ここはピーターが甘えてほしいと思ってる」と予想してわざと甘えたのでは?と思ってしまいました・・。
常に周囲から期待されて、その期待に応えて生きる。滅茶苦茶シンドくないですか・・?
ジェイソンほどではないにせよ、誰でもそういう経験あると思うんですよ。自分もですが。期待されるだけでもシンドいのにそれを常に応えて生きるってある意味「自分を押し殺し続ける」事になるんですよね・・。
その中でもジェイソンはピーターが好きになって、恋人同士になったけど、カトリック系の学校や親や・・「普通」の社会から見ると同性カップルは中々理解できない。それどころか「病気」扱いされてしまう。
ジェイソンとピーターの言い合いの中で「ママに言ったら連絡が行って父親が自分の息子のホモの病気を治そうとする、もしくは殴って勘当する」って台詞があって、そこまで先の事まで考えて、考えているからこそクローズドな関係でいようとしていたのかなあとか・・。
でも高校生でそこまでリアルな考えって浮かぶ・・?いや浮かぶだろうけど・・可能性の一つとして、過去に父親がゲイに対して差別的な発言をしていたとか?
更に妄想を膨らませると、過去のジェイソンの彼氏がゲイバレして、そういう目にあったという可能性もあるかと思います。
だからこそ「永遠の問題」としてクローズドな関係をピーターに求めていたのかなと・・このへん、二人の会話が足りてないんだよね・・。高校生なら当たり前なんだろうけど・・。
勿論、そんなある種大人びたジェイソンなんですが、ナディアと一緒の時は割とコドモしてて。
ナディアとの「デブ上等」のあたりかな?二人で両親への愚痴を言い合うシーンとか・・
『だってパパ/ママが!』ってナディアがパパの真似、ジェイソンがママの真似をしあうんですが。
「貴方たちには幸せになってほしいのぉー」ってふくれてみせるジェイソン・・いやジェイソン・・?百s・・黒い割烹着が見える・・・
って思ってた ら
ですよね・・・!!!!!(死亡)
いやあ、マジで死ぬかと思った・・。(死因:推し)
閑話休題。
常に周囲の目を気にして、期待に応えているのは「ふたりだけで」「人生という名の芝居」あたりでも言及されてましたが、「そういう」目線で観た時にアイヴィとの過ちについても無意識下でもあったのかなあと思います。
何故アイヴィと寝てしまったのか。っていうかジェイソンってゲイじゃないの??いやゲイでも女の子とできる人もいるけれど・・とグルグル考えていたんですが。
可能性①:カトリックの教え説
カトリックの教えを調べてたんですが、SEXはあくまでも子供を作るためのもの。なので避妊はダメ。とありまして。(ちょっと素人調べなので間違ってたら申し訳ない・・)
しかしアイヴィも他の男の子と寝てるっぽい(「すぐそばで」あたりだったかな)し、ルーカル&ターニャのカップルやカイラ&ザック(だったかな?「懺悔」での「彼女とヤった」「アイツ下手だった」部分)とかでも関係を示唆しているし、アイヴィの台詞での「避妊してなかった!?」もあるので学生たちにはあまり厳粛なカトリックではないと言えるでしょう。ジェイソン自身もミサは退屈だからサボってたってゆってたし。
なのでこの可能性は低いのかな?と思います。
可能性②:動揺or混乱してて避妊までアタマが回らなかった説
まあこれが一番高い可能性なんでしょうが・・。
そもそも、アイヴィとのSEXが本当に一夜限りの過ちだったのかな?という疑問は残ってます。
1度目がキスだけだった、というのがあらすじなんですが、その後のアイヴィ&ジェイソンのやりとりで「あの時はごめんなさい、酔ってたの」「凄く可愛かったよ」ってあるんですが、キスだけでそんなやりとりになるか・・?
あと確かピーターから「昨夜は何処に?」っていう問いに「アイヴィの部屋で潰れてた」ってゆってたので一晩アイヴィの部屋にいたのは確定とします。
そうするとキスだけで終わったのが凄く不自然に思えるんですよねえ・・。
実はアイヴィのバースデーの夜に既に一線超えてたのかも・・?まあ本当に酔ってて、一線「は」超えなかった、という可能性もありますが。
そこらへんを考えていくと、ジェイソンの性試行もゲイではなくバイなのか、またはバイ寄りのゲイなのか・・とか余計な事を延々と考えております。
可能性③:(表面上だけでも)周囲の期待に応えたかった説
色々考えていた時にふと思い立った理由がこれだったりします・・。
周囲からの期待に応えるためにはいつかは結婚して子供も作らなければいけない。っていうかそもそもゲイバレしたら期待に応えられない。
そんな中でアイヴィからの誘いがあったら・・無意識下だったとしてもこの可能性ってありそうじゃないですか・・?
学生の段階での結婚・妊娠だったとしても同性愛者だとバレるよりはまだこちらの方がマシだと思いそうですよね・・。
終始「期待に応える完璧人間」であるジェイソンだったらもしかしたら、と思います。っていうかこれが正解だったとしたら、ジェイソンがあまりにも追い詰められすぎている・・。
結果としてアイヴィを妊娠させてしまって、マットにアウティングされ・・神父様にも「まずは卒業を」と諭されて・・自死を選んだけれど、よく言われる「神父様から突き放されて絶望した」が自死の理由ではないように感じられました。
なんだろう・・。それまでのジェイソンが期待に応える・周囲の視線を意識している。そして名門大学に合格出来るほどのアタマの良さ。そこを加味すると神父様とのやり取りだけで絶望した、というのがあまりにも短絡的すぎるというか・・。
前述したとおり、自分はナディアに連絡しなかったのは意図的だと思ってます。じゃあナディアじゃなく神父様の元へ行った理由は?他の友人は無理(アウティング時に皆逃げてしまったわけですし)として、ピーターやシスターではなかった理由は?
そう考えた時、そして「十字架」の神父様とのやり取りを考えた時に出てきた答えが「自分の中で神父様からの答えをいくつか予想していた」でした。そして、その答えによって自分の進む道を決めようと思っていたのではないかと。
ジェイソンの中でも一旦卒業までは、という答えが来る可能性はあったと思います。その時は自死を選ぼうと思ってたのかなと。だからこそ「卒業を」と言われた時に「(その答えだと自分は自死を選びますが)それでいいんですか」という台詞につながったのかなと。
もし、シスターのように「愛したい人を愛しなさい」といった答えや、他の何かを導いていたら生きる可能性もあったのかもしれませんが、神父様からの答えを聞いて、「やはりこの世界は自分の生きていける世界ではない(カトリックだけではなく、社会全体を神父様を通して問いかけていたように思います)」と判断し、自死を選んだのではないでしょうか。世界から自分を消すため、もしくは自分からこの(同性愛を受け入れない)世界を消すために。
そして、薬を飲む前のピーターとのやり取り。
「ここから逃げないか」と問うジェイソン。でもピーターは拒否する。多分、そこもジェイソンはわかってて敢えて聞いたように思えます。既に自死の決意は固まっていたけれど、最後に確認はしたかったのかなと。もしくは「逃げよう=心中の誘い」も考えたんですが、どちらにせよジェイソンの決意自体は変わらない。自分一人で死ぬか、ピーターと共に死ぬか。
また、ルーカスから薬を受け取った時に「いつまでも友達だ」と言われてますがそれに対して揺らいだ様子がないのもまた、決意済だったからなのかなと。
ジェイソンが飲んだ薬は一体なんだったんだろうって思って調べたら海外の公式サイト?かな?に載ってましたね。ドラッグ名で更に調べたら一滴でも多く飲むと致死量に至るって・・。そんなドラッグがあるなんで知らなかった・・。いやそもそもドラッグ自体無縁の世界なんで当たり前ですが。(むしろ無縁じゃなかったら問題だ)
飲んだ後の「さらけ出した」のシーンですが、あれはジェイソンからピーターへの遺言だったのか・・。と。え、つら・・。
稽古場の動画を見た時、この曲が凄く好みで。まあタイトルからして一番の見せ場なんだろうなあと思いつつも必死こいて歌詞を聞き取ってたんですが。(そして聞き取れなかった部分を観劇後に必死に捕捉してたんですが)
聞き取ったメモを頼りに「さらけ出した」を見直すともう本当に、元々はただジェイソンはピーターの事を愛しく思っていただけだったんだよな・・という切ない思いでいっぱいになります。
ピーターの事をただ愛していて、でもそれは周囲からしたら差別の目で見られてしまうから必死に隠そうとしていて。隠す理由も本当にピーターとの愛が理由だったんだろうなと。ピーターもピーターでジェイソンの事が好きだからこそ、オープンでいきたいと思っていて、二人の中でも言葉がお互いに足りなくて・・。
ジェイソンが死んでしまう瞬間の顔が自分の記憶ではかなり朧気になってしまってるんですが。(2日目がかなり端の席だったから見づらかったという悲しい理由もある)
ラストシーン。卒業式のピーターを抱きしめるジェイソン。
その表情が全てを物語っていました。
この先、もしかしたらピーターには新しいパートナーが出来るかもしれない。
それでもジェイソンはきっとピーターの傍にい続ける。
いつかピーターの寿命が尽きる、その時まで。