ここ数週間テレビ関係の仕事やセミナー講師をしていたので、なかなか芸能トラブル関係のブログが書けなかったのですが久しぶりに芸能トラブル関係のブログを書きたいと思います(*^▽^*)
今回は同業弁護士向けのテーマ
芸能事務所の移籍関係の相談を受けたとき一番重要なのが
『こちらに弁護士が付いていることを相手方に示すタイミング』です
これはタレント側だけでなく事務所側でも言えることです
担当弁護士
『わかりましつぁぁああ』
『こんな奴隷契約は無効に決まってます』
『私が代理して速攻で内容証明叩き付けましょぉぉおお』
・・・これは戦略上、正直、最悪です
内容証明送付後にどうなるかというと
相手方事務所の弁護士から
・契約は有効である
・契約は有効であるからWEB上から写真は消さない
・むしろ契約違反しているのはソッチだ
・移籍は認めない
・勝手に他の事務所のオーディション受けたら法的措置
という返答になり
もう『裁判しか手段がない・・・』という状況になります
お互い弁護士が付いている以上、引くに引けない状況になり、辞められないけど今の芸能事務所内にも居場所がなくなるという最悪な状態になります・・・・
しかも新しい移籍先の事務所が決まっている場合は「トラブルが解決してから来てね」と移籍先からの話も同時に破断になるケースが多々あります
事務所側弁護士の主張が正しいか否かはさておき、現実的に移籍は叶わず、しかも今いる事務所にも居場所がなくなるという最悪な事態になり、その最悪な事態のきっかけの内容証明郵便です
芸能トラブルにも交渉、内容証明、訴訟、仮処分、公取への申立等々様々な手段はありますが、移籍先事務所が決まっている場合には移籍金による解決というのが現実的です
弁護士がなぞに突然介入し暴れまくるというのではなく、タレントや芸能事務所の裏に控え、裏から交渉のバックアップするというのが私の経験上ベストです
その時の留意事項としては
・契約解除のタイミング
・合意解約書、退所証明書等の書面
・WEB上の発表の時期と内容
・移籍金の金額及び支払い時期
・実質的な芸能活動再開発表の時期
・作詞家作曲家については出版社の変更
・Twitterやブログアカウント
・芸名
となりますが、
これらについてどのように落とし込むかを見据えて交渉のバックアップをすることが重要です
相談者の方から
『別の弁護士に依頼して、内容証明送ったら逆にトラブルになってしまった』
という相談があまりに最近多いため汗汗、同じ弁護士向けに少しブログで書いてみました
よければ参考にしてみてください
最後に凄くどうでもいい話ですが、私は寂しいときはひたすら仕事して寂しさを誤魔化すようにしてます(笑)
春は別れの季節でもあり、別れと出会いがありますね
写真は昨年じっくり聞いタロウに出演させていただいた時のものです(^∇^)