かたやま動物病院 院長のブログ

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かたやま動物病院 院長の80年代的日常生活ブログ

(※写真:日大動物病院にて。海ちゃん、とても良い表情で頑張っています。)

今回、海ちゃんは手術の判断のため 11月5日
日本大学動物病院(付属病院) に行ってきました。
院長も同行し、検査および担当の先生のお話を伺いましたので、ご報告いたします。


■ 胸腺腫の評価について

今回のCT検査では、
単純レントゲンで見たときよりも、胸腺腫はやや退縮しているように見えるとの所見でした。

ただし、

  • 大きさ自体に大きな変化はない

  • リンパ系の組織が少し小さくなっただけで、これ以上の退縮は期待しにくい

という見解でした。

最近みられる海ちゃんの嘔吐については、
胸腺腫が 副交感神経(自律神経)と接しているため、その影響で起きている可能性が高いようです。

幸い、

  • 食道や気管を機械的に圧迫している所見はない
    とのことで、現時点で重大な機能障害は発生していません。

ただし、胸腺腫が大きく影響すると
“巨大食道症” を起こすこともあるとの説明があり、慎重な経過観察が必要です。


■ 手術についての説明

担当の先生のお話では、

  • 術中・術後の致死率は 5%以下

  • 手術自体は 成功裏に終えられそう との感触

とのことで、技術的には前向きなお話をいただきました。

しかし、院長の見込みよりも費用が大きく、
手術・入院費用が非常に高額になるとの説明でした。

▼ 想定される治療費

  • 7日間入院の場合:約80万円

  • 入院が避けられても 60万円以上 はかかりそう、とのことです。


■ これまでにかかった費用

  • 1回目の組織検査: 15万円

  • 今回の検査: 約10万円

すでに 25万円の医療費 がかかっています。

動物病院としては、院長の個人負担として
今後追加できるのは15万円程度が限界となりそうです。

▼ 募金について

最近の皆さまからのご支援(PayPay募金含む)
合計 7万円 をお預かりしております。
こちらは 今回のCT検査(2回目) に充てさせていただきました。
本当にありがとうございます。

■ 今後の方針

診療の現場では、
お金が理由で治療を断念せざるを得ないケース は珍しくありません。

海ちゃんの場合も、

  • 募金の継続をお願いしつつ

  • しかし 手術がどうしても難しくなる可能性 もある

という現実的な判断をしながら、最善の道を探っていくことになります。

胸腺腫の状態はすぐに悪化するものではありませんが、
今後も海ちゃんの生活の質が保てるよう、
飼育ボランティアさんと相談しながら慎重に決めていきます。


■ 最後に

海ちゃんは現在、とても穏やかに過ごしており、
写真のとおり、笑顔でよい表情をしています。

今後も、経過を丁寧にご報告してまいりますので、
引き続き見守っていただければ幸いです