今日も素晴らしい出会いがありました。
信じれる人だけでいいですよ
読むのは(^^)
『天使の着ぐるみ』
作:おにいる そうこ
ぼくの名前はトモ
ぼくね、生まれてから一度も
歩いたことないんだ
一人で立ったこともないよ
ぼくの足は
立ったり歩いたりできないんだ
手もね
お箸やスプーンを
持ったりできないんだよ
だからさ、
ごはんを食べるときは
お母さんとか
まわりの人に
食べさせてもらうんだ
えんぴつも握れないから
絵や字を書いたこともないし
話すことも歌うこともできない
一日の生活の中で
自分一人でできることは
なにもないんだ
お母さんは
トモくん、ごめんね
元気な体で
産んであげられなくてごめんね
って、涙を流すんだけど
ぼくね、
自分で決めてきたんだよ
お母さんのお腹に入る前に
自分でこの体を選んできたんだ
どうやって決めてきたのか
知りたい?
あのさ、覚えている人も
いるかもしれないけど
ぼくらはみんな、
生まれてくる前に
魂の着ぐるみを選ぶんだよ
デパートの洋服売り場を
思い浮かべるとわかりやすいかな
そういういろんな着ぐるみが
並べてある部屋に行ってさ
今度の人生は
どんな着ぐるみを着て
生きてみようかなって選ぶんだ
部屋にはたくさんの魂たちが
服を選びにきてさ
あたし、次、これ着てみる!とか
ボクは色はおなじだけど
サイズの違う服にしてみるよとか、
それはそれはにぎやかなもんさ
ぼくは白い服も、黒い服も、
茶色い服も、黄色の服も
着たことがあって
大きいのも小さいのも、
毛むくじゃらの服もすべすべの服も…
部屋に並べてある
たいていの服は着たことがあったから
服を整理してる天使さんを見つけて
きいてみたんだ
あの~、ぼく、ここにある服
全部着たことあるんだけど
他にないんですか?
そしたらさ、その店員さんみたいな
天使さんが
しばらくの間ぼくをじーっと見つめて
こう言ったんだ
あ~あなた
お待ちしてましたよ
再び人生を
始める準備ができたのですね
どうぞこちらへ
天使さんは
店員さんの控え室みたいな部屋の
扉を開けて
ぼくに手招きしたんだ
部屋の中は
きれいな音楽といい香りが漂っててさ
あまりの美しさに
思わず入り口で立ちすくんでいたら
天使さんがソファーに座るようにと
優しくうながしてくれたんだ
ぼくが虹色のソファーに腰掛けると
目の前の壁が
透明なスクリーンになって
そこにぼくの今までの人生が
映し出されたんだ
何億年という長い年月をかけて
何度も何度も繰り返された
ぼくの人生が
そこには映っていたんだ
ここらへん、同じような人生ばかり
繰り返してますね
ぼくがスクリーンを見つめながら言うと
ええ、この時期は
あなたはまだ若かったですからね
学ぶことがたくさんあったのに
あなたは人生で起こる出来事から
何も学ぼうとしなかった
だから何度も同じような人生を
繰り返したんですよ
そうなんですか
でも人生やってる時は
前の人生を忘れてますから
同じことを繰り返してたなんて
知りませんでしたよ
そうでしょう
それが人間の特徴です
確実に学びを得るために、
そして今の人生に集中するために
前の人生を忘れるように
プログラムされているんですよ
なるほど…
うわ~、ここらへんは
酷い事をしたり、されたりを
繰り返してますね
はい、この時期は主に
人の痛みや辛さ、哀しみを感じる心を
育てることがテーマでしたからね
こんな恐ろしいことを
平気でするなんて
なんて酷い人間なんだ、
これホントにぼくなんですか?
それにこんな残酷なことをされてる
自分を見るのは心が痛みます
信じたくないな
信じたくないでしょうが、
過去のあなたが
これらの経験をしたおかげで
以後のあなたは
二度とこんな経験をしない人生が
送れたんですよ
そうだったんですね…
世の中の悲惨な事件や事故、
災害などに心が痛むのは
自分が経験したことを
追体験してるのと同じなんですね
そうですよ
世の中で起きることは
全てあなたの中にある部分が
表現されているのです
学び忘れていたことを
他の人が
かわりに体験してくれているのです
あなたが再び同じ体験をしなくても
思い出せるように
みんなで協力しあって学び合えるように
人間の世界は作られているのです
そうですか
だんだんわかってきました
ですから世の中の出来事に
関心を持つことがとても重要なのですよ
無関心でいると
大切なメッセージを逃してしまって
そこから学ぶことが
できなくなりますからね
なるほど、初期のぼくは
出来事に無関心だったために
何度も同じような人生を
繰り返していたんですね…
ぼくは天使さんに質問したり
解説してもらったりしながら
人生をつぎつぎに見ていったんだ
ここらへんはもう
最近の人生ですね
なんだかぼく、
忙しそうに動き回ってますね
ええ、この時期は
還元の時代です。
あなたはこれまでたくさんのことを
経験してきましたからね
自分が得たことを
世の中に還元することに
喜びを感じる魂に成長したんですよ
困っている人を助けたり、
動物や自然を守る活動に
時間を費やしていますね
人を笑わせたり喜ばせたり癒したり、
主に人の心に
接する仕事をしているでしょう
周りから見ると自分を捨てて
他人のために働いているように見えますが
そうではなくて、
あなたは自分の行いが
他の人の魂に触れることに喜びを感じ、
そこから更に高い学びを得ているのです
確かにこの人生が終わった時、
ぼくの魂は感謝の気持ちで
いっぱいになっていました
あなたはこれまでの人生を通して
確実に成長しましたね
おめでとうございます
天使さんにおめでとうって言われて
ぼくは嬉しかったんだけど
同時に、天使さんが
まだぼくの最初の質問に
答えてないことを思い出したんだ
あの~、それで、ぼく、
次に着る着ぐるみを探しに来たんですけど…
わかっていますよ、着ぐるみですね
あなたの着ぐるみは
この扉の奥にあります
そう言うと天使さんは
入って来たドアとは反対側にある
金色の扉を指差したんだ
この扉の奥にはあなたのように
高い成長を遂げた魂専用の
着ぐるみが用意されています
なんだ、やっぱり
他の着ぐるみもあったんですね
よかった~
それを早く言ってくださいよ~
そう笑いながら扉の方へと近づくと
天使さんは落ち着いた表情で
言ったんだ
あなたはこの扉を開ける
準備が整った魂です
それをよく認識して開けてください
わかってますってば~
どんな着ぐるみが用意されているのかな~
ルンルルン
勢いよく扉を開けて中をのぞいたぼくは
言葉を失ったんだ
こ、これは…
「天使の着ぐるみ」です
て、天使って…
だって、これ…
人間の医学界では普通でないと
されている
いわゆる障害のある着ぐるみです
これを…ぼくが、着るんですか…?
これを着られるのは
ごくかぎられた魂だけです
普通の魂では
とうてい着こなせませんから
人間の医学界で
普通ではないと言われるのも
皮肉ですがある意味、
的を射た表現です
でも…
これを着て
一体何をしろって言うんですか…?
何もしないのです
何もしないって…
じゃあ、
何のために人生を送るんですか…?
何もしないことによって
全てのことを行うのです
何もしないで全てをやる…?
言いたいことを口で言うのは簡単です
やりたいことを
体を使ってやるのは簡単です
しかし「天使の着ぐるみ」は
それらの手段を使わずに存在のみ。
あなたがそこに存在していること、
それのみで
人類に大切なことを伝えるための
着ぐるみなのです
そんな難しいこと、ぼくにできるかな…
できます
あなたはそれをする段階まで成長した
魂なのですから
もっとも、
「天使の着ぐるみ」を選ぶかどうかは
あなた次第ですけれど…
ん………
うん!ぼく、やります
「天使の着ぐるみ」を着て
人生やってみます!
そう言うと確信していました
ありがとう
でも…お母さんは誰にしよう
きっとぼくが産まれることによって
お母さんはたくさん苦労すると
思うんですけど
大丈夫
あなたのお母さんになる人は
この人生で
あなたを育てることによって
最大限に成長することになっている
魂なのですから
お母さんだけではなく、
お父さんも兄弟も周りの人達も、
あなたに関わる全ての魂は
あなたに触れることで
最大限の成長ができるのです
うん、ぼく勇気が湧いてきました
ぼく、この課題を
きっとやりこなしてきます
いってらっしゃい
いってきます
ぼくは「天使の着ぐるみ」を受け取ると
天使さんにあいさつをして
ぼくを産んでくれる
お母さんをさがしにでかけたんだ
しばらく空を飛んでたらさ
誰かがピンク色の光を
ぼくに向かって放ってきたんだ
なんだろう、と思って近づいてみたら
ぼくの知ってる魂だったんだ
ぼく、ぼくを産んでくれるお母さんを
探してるんだけど
もしかして
ぼくのお母さんになってくれる人なの?
ってその魂にきいてみたんだ
そしたらその魂は
そうよ、
わたしは
あなたのお母さんになるために
少し早めに人生を始めたのよ
次は親子になろうねって
約束してたじゃない
って言うんだ
そっか、そういう約束してたっけ
ぼくは嬉しくなって泳ぐようにして
お母さんのお腹の中に入ったんだ
人生やってるお母さんは
そんなことすっかり忘れちゃってて
トモくん、ごめんね
って泣くんだけど
ぼくたち、約束しあって
生まれてきたんだよね
「天使の着ぐるみ」をきて
人生やるのって
ホント、難しいんだけど
その分、すごくやりがいがあるんだよ
ぼく、この着ぐるみ大好き!
すべての人にすべての良きことが雪崩のごとく起きます![]()