自分にとって旅は一生続く趣味であり、人生でもあります。

その昔、小学6年の時に友達と家を抜け出して、真夜中に小平霊園という大きな木々に囲まれた墓地に行ったことがあります。家から1.5キロくらいしか離れていないところですが、東京の団地街に住んでる僕からしたら、霊園までの道のりといい、着いてから見た真夜中の木々に囲まれた霊園を見たときはまるで人生最大の旅をした気分で現在からかけ離れた異世界の様に感じました。

そこで出会ったのがホームレスのおじさんでした。霊園の中でも特に森っぽくなっている藪の中を入ると、ブルーシートで作られた大きな箱の中から、黒い人が桑をもって出てきました。

この人との出会いが僕を旅人にしたと言っても過言ではないです。

僕はリーダーとして先頭に立ち、黒いおじさんと真正面に立ったのです。
誰だお前らは、、
と黒いおじさんは桑を片手に話しかけてきました。
友達はみんな僕の背中に隠れました。
もちろん僕も怖くて足がふるえていたが、反論し、オレたちはカブト虫を捕まえにきただけだ。
と言い返しました。
すると黒いおじさんはおれに着いて来いと、僕らを藪の中へ連れて行きました。
そして、一本のクヌギの前で立ち止まり
見てろよ、、
とクヌギの木に桑を振りかざしました。
そこで出てきたのが大量のクワガタでした。
感動していたのもつかの間
カブト虫は木の上じゃなくて土の中にいるんだ。
と木の根元を掘り出しては、大量のカブト虫が出てきたのです。
これが、僕とホームレスのおじさんとの出会いでした。
それから、僕は時間があると昼間におじさんを訪ねては、基地の作り方、作る上での知識などを教わり、小学生の夢を書く作文には将来ホームレスのおじさんみたくなりたいと書き、先生や親に怒られ、心配されました。

それから間もなく同じ霊園に住んでいた3人のホームレスとも仲良くなったのですが、長く続かず
みんな市に追い出されたとのことでした。
あれから一度も会えず、今でも思い出して寂しくなります。

僕はこれをきっかけに色んなとこにチャリで行き、そこで仲間と秘密基地を作りました。

それからタイムスリップし16歳
原付を手に入れた僕はひとり旅を始めたのです。
色んなバイクにのり、19歳では関東周辺の県に足を運んでいました。

そして20歳でスーパーカブで日本一周し
役2ヶ月で達成したのです。

自分にとって日本一周さえすれば満足すると思っていたのですが、逆に求めるものが多くなり、今では世界一周をしようと企んでいます。

そんな旅人の僕ですが、このブログには旅のことや、ふとした時にいいと感じた風景などを撮って、ここに表現したいなと思っています。

長く読んでくれた方ありがとうございます!
優しく見守ってくれるとありがたいです。