待兼庵・春の宴は茶室へと

開催日の１週間前

スタッフが待兼庵に集い予め準備などをしました

お茶室に入ってびっくり

「手作り」という考えが大きな支柱を貫いている待兼庵

ですから茶室も専門の業者は一切入らず

おっちゃんと先生が

「こんな感じでエエやろ」

と作られてました。

でも、台目を参考にしてあったり、ちゃんと水屋もあったんです。

が、導線がちょっとだけ動きにくい

それを、昨年のクリスマス茶会で

「おっちゃん、茶道口が欲しい」と何気なく言った。

確かに言ったの

そしたら

で～き～て～た～

更には点前座の棚

三段になってるわ～～～

これも、何気なく、ね

「棚がちょっと高め～」

と言ったの。

そしたら下に一段作ってあった

新しい発想の茶室

「Ｔ造り」とでも言いましょうか

こうして少しずつ変化する姿を見られるのも楽しいです。

ちなみに、点前座は元は押入れだったんですよ～

さて、当日

点心席から移動してこられた皆様をお迎え

お床には今回も

マルベリーさんの直筆の絵が皆さまをお出迎え

「はる」

にゃんこと蝶々が舞い散る桜の花びらと戯れています

お花はれいかさん。

様々な場所に、れいかさんのお花があり、その場所毎の印象を残していました。

すてきなお花を沢山活けてくださりありがとうございました。

皆さま席入りした所で

主菓子をお出ししました。

ひぐちゃんアイデアによる

「都をどり」のお皿に主菓子を盛りました

マルベリーさん、Ｔ先生、ひぐちゃん、私の家にある都をどりのお皿を持ち寄ったらちょうど人数分あった

折りしも都をどりも開催中だし季節感もあってよい演出になったと思います

お菓子は

毎度おなじみ

日月餅さん謹製

今回の茶会の為に完全オーダー

たった２０個なのに図案や色を考え、中の餡も作って頂きました

春らしい金団を、と伝え

白とピンクぼかしの金団に桜の花の塩漬けが載っていました。

日月餅さんのＨＰはこちら

http://nichigetsumochi.jp/

フランボワーズ大福、おすすめです

茶席はお濃茶からお薄の流れ

ひぐちゃんがお濃茶のお点前を

Ｔ先生が亭主として、待兼庵のこれまでの歴史などお話をしていました。

私は水屋と席を行ったり来たり～

１４人＋かが万さんのお２人にも席に入って頂いたので総勢１６名。

お薄の点て出しのお茶碗を温めたり、お菓子を用意しあれやこれやと落ち着きません

ですので席中の写真全く撮れず

マルベリーさんやあけさん、ｍｉｙｕさんから頂きました。感謝します。

お濃茶が終わって、続いてはお薄を

私、お点前しました～～

がっ袱紗や古袱紗一式す～～～っかり忘れちゃった

はい、小鼓に気を取られすぎでした

反省。

で、ひぐちゃんから袱紗を借りてお点前スタート

はい、いろいろやっちゃいました

この頃のお稽古では長板してたんです。

言い訳・・・

ちゃんと集中しないと駄目ですね。

また頑張ります

今回も、様々に祖母の遺した道具を使いました。

天井から祖母の「だからいつもちゃんとしなさいって言ってるでしょっ。まじめに取り組みなさいよっ」

のお叱りの声が響いた気がした・・・

おば～ちゃんが安心して見守っていられるのはもう少し先になりそうね

お薄でのお菓子は

通常は主菓子も出たので、お干菓子を・・・となるでしょうが

今回は

こちらを用意しました

仙台銘菓・萩の月

被災地応援の気持ちも込めて。

ちょうど、この時期に仙台に出張する同業士の後輩がいたので頼みました。

卵餡のまろやかな甘さが、お抹茶とよく合うんですよ～

お薄席では点て出し１３碗

お点前に入った私が「３碗までしか点てないよ～～ん」

と言ったので、水屋のひぐちゃん大忙し

見かねた、あじみさんが手伝ってくれました。

皆さんに感謝、感謝です。

ところで、この３人流派ばらばらなの

ひぐちゃん、武者小路千家

あじみさん、表千家

わたし、裏千家

でも始まりは一緒ですものね。

三千家が同じ席に集ったお茶会というのも面白いでしょ。

あじみさんはこの後、お片づけまでお手伝いして下さいました。

茶席の後は

記念撮影会～

Ｔ先生の門下一同～

集合写真です

みんなニコニコ

左端の方、相変わらずどすな～遊んでます。

水屋のお片づけも済んだのでサロンへ移動して

にぎやかに楽しくまったり時間をそれぞれに過ごしました～

今日のＴ先生、髪のセットや着付けは、ひぐちゃん作

朝、待兼庵に一番乗りして

着付け３人、髪のセット２人をしてました。

大忙しの一日だったね～。お疲れ様です。

Ｔ先生、雰囲気違って「すてき～」

髪をちょっと巻くだけで違いますよね～

この日にデビューした自作水屋着です

「誰が縫ったの～～」の声多数でしたが

半分は私が縫ったも～～ん

その半分近くは先生が見るに見かねて縫いました。

まだ袖が付いていない状態なのに

「明日着るの」と言った私

色んな所にちょっとずつ拘りを取り入れた水屋着。

制作過程はまた改めて。

先生の帯〆は私が作りました

「網代」という組み方で、いつも昇苑さんで作る組みひもは先生ではちょっと長すぎるというので

今回は先生に合わせて１４５センチの長さに。その分「房」を少しだけ長めにしてみました。

制作、といえば

「べに〆」組みひもも数本持って行き即売会～

今回はストラップが評判良くて

「また作って～」の声も頂いたので調子に乗って作っちゃうかも

ストラップの画像などまったく撮っていませんでした

どなたかありましたら下さ～い

サロンの時間では

あけさんがお煎茶を。

お道具を持参してくださっていました

とっても美味しいお茶を頂きました。

そうして、待兼庵の時間は過ぎて

あっという間に夕方に。

皆さまをお見送りして

スタッフも帰り支度を整えて

外に出ると

この日はときおり激しい雨の一日でしたが

いつの間にか雨上がり、遠くには夕焼けが～

八重桜も満開で雪洞のようなふっくらとした姿を見せてくれていました。

次の待兼庵は夏頃に開催予定です

今日の着物は

色留でした

三つ紋～

小鼓があったので、意識して紋入りにしました

渋い柄です

銀糸で刺繍も入っています

時代物の色留

帯

一日動いたあとでよれよれしてます・・・

河合美術織物さんの帯です

絞めててもどっしり厚みもあって豪華な帯だと思います

ちなみに着物も帯びもリサイクル

正規より多分「０」が２つ位少ないお値段でした。

帯揚げはゑり萬さんの飛び絞り

帯〆は井澤屋さん

髪は、やっぱり外せません

キヌさんで。

もう一日持たせますっ

最後に

この日のお茶会や宴でかかった経費などを計算したら

幾らかの会費が残りました。

参加の皆様にご賛同いただきましたので

一人５００円ずつを赤十字社へと郵便局を通じ義援金として振込みいたしました。

ご参加の皆様の元には郵便局の控えと一緒に会計報告のご案内をお送りしました。

次の待兼庵でも東北のお菓子沢山頂きましょうね

待兼庵の春・観桜の宴（後編）