営業の仕事をしていれば たまにスランプに
陥ることもある
仕方ないよ 相手がいることだから
俺自身は そこまでの経験は無いけれど
ただ それが 長く続く場合がある
そして恐ろしいのが そういった社員が
何人も 重なること
今まさに うちの名古屋支店が この状態で
先月の中頃から 業績が下がりぱっなし
事務員さんが 部長に声をかけた
『取締役からお電話です』
部長は 小さく顔をしかめた
部長が耳に 押し当てている受話器から
なかなか厳しい言葉が漏れ聞こえてきた
ひたすら謝る部長の姿を最近よく見かける
だからといって どんなに 上層部から
責め立てられようと 決して その風向きを
部下の方には向けてこない
プレッシャーは 部長が 一身に受けていた
俺は 部長に恩がある だから この 1週間
がむしゃらに 契約を上げてきた
こんなに 本気の外回りをしたのは
入社以来かもしれない
正直 疲れてる
疲れてるけど 俺も まだまだ やれるなぁ
という ちょっと嬉しい気持ちも湧いてくる
今日は 強制ではない 土曜日出勤
さすがに 普段 どんなに 仕事が残ってても
定時に帰る若い社員たちも出勤してきている
昼休み 営業部に部長がやってきて
なにやら みんなに 配りだした
おっ ボンタン飴だ 懐かしい
若い社員たちは なんだこれは?
という顔をしながら オブラートを
剥き始めた
おい おい おい ( ̄O ̄)
しきりに 匂いを嗅いでいる奴もいる
ジェネレーションギャップかぁ ( ̄O ̄)
さあ 次郎 午後も 契約 取ろうな
『先輩は 午前中2本も契約取りましたよね
なんで こんなに頑張るんですか?』
いいか 次郎 俺は 部長を男にしたいんだ
『先輩 ということは 部長は 今
女性なんですか?』
次郎 …
じつは そうなんだ ( ̄∀ ̄)