今日は基本昼から、4人部屋に1人「みるる」は取り残されていた。
同部屋の方々は皆退院して寂しかったが、明日は私が退院さっ!

夕方から突然オカリナの音が「ピロリロリ~ン♪」と聞こえてきた。
「what?」と思い、病室の入口を見ると、クリスマス衣装の方が「ロビーでクリスマスコンサートをやります!」とのこと。
興味を示さずにしていたら、カツカツカツとサンダルの音。

す「みるるさん、ロビー行くよ!」
み「すーさん、マジかよ面倒くせー(汗)」
す「病院では、こういうイベントを楽しむものなの!」


...てな具合に強引にロビーへ引っ張り出された。
そこにはボランティアで構成された、ハーブ、フルート、キーボードとコーラス部隊が並んでいた。
他の病棟からも入院患者さん達が続々と、コンサートを聞きに来た。
...すーさん、一番前の真ん中の席に陣取るなよ、面倒くせー(汗)

責任者と思われる方が挨拶をする。
私がそれに合わせてFM戸塚「ミュージックカクテル」風に、いや「さやかな」さん風に「イェイ!」といい、拍手で全体を盛り上げる。

その後コーラス部隊から患者達へ、紙をプラスチックコーティングされたものを渡され「一緒に歌いましょう!」とのこと。
見たら「イエス・キリスト」から「川の流れのように」まで、歌詞約8曲。
はて、どうしたものか?
...と思っていたら曲が始まり、コーラス部隊とすーさんを筆頭に、患者達のほとんどが小さな声で歌い出す。


うーん、仕方ない、やるかっ!
みるるは覚悟を決めてみた!!(ドラクエの魔法の効果音)

1曲目の1番は、コーラスに合わせて体全体でリズムを取り、2番はコーラスにのせて歌う。
歌い終わると、大学生っぽい女性数人と、目が合っていたのを気付く。

す「みるるさん、いい声持ってるね!」
...あのーすーさん、私は「豚もおだてりゃ木に登る」タイプの人間ですが、何か?(めったに褒められないから)
...しかも2週間以上飲み屋のマイク握ってないし、ライブも2ヶ月以上行ってなくて、ストレスたまりまくりでウズウズ状態なのですが、何か?

2曲目は、独唱系の曲だったので、オペラ調に歌う。
徐々に男性コーラスの方々の視線が、私に襲って「くるー」(汗)

3曲目は現代的に歌う。
歌い終わると、指揮者と責任者っぽい人がこちらを向きニッコリ(汗)

4曲目は「みるる流ハモリ&アルンジ」を利かせ、最後は伸ばして高音に3段階に上げるの披露中、伴奏が思ったより早く止まり恥をかく(汗)
...やべぇやっちまった、でも笑いが取れたので結果「自虐OK!」

5曲目からは、完全に「みるるノリノリモード」へ確変!
場所が「病棟」ということを忘れ、歌いまくっていると、周囲の患者さん達も声を張りまくっていることに気付く。

...ちとやりすぎたか?
と疑念を抱いていたら、コンサートが終わってしまった。
皆拍手で締めくくったが、視線はほとんど私に向いて笑顔。
その後が肝心。


ボランティアの方々から集中放火が私に飛ぶ。
「あなたがいると、指揮者不要ですねっ♪」
「音楽やられているのですか?」
「音楽業界の方ですか?」
「一緒にやりませんか?」
「今回が一番楽しかったです!」
「...患者さん?」

待て、待てぃ!
私は音楽を聴く方です!!
「トレッサ横浜」のイベント会場の「主」疑惑ありかもですが、あくまで音楽は素人なんです!!!

確かに小学校4年の頃「何か音楽の授業って、難しいんだけどパターンあるなぁ...よし、楽譜読めるようになろう!」な時もあった。
高校生の頃、週4(5?)くらいのペースでカラオケボックス行った時期もあった。
飲み屋行くと「みるる歌えぃ!」「立てぃ!」とかでは、調子合わせているだけです、はい。
しかし素人は素人だから(汗)


でも、こういうイベントって、結構元気付くなぁ!
被災地の方もこういう体験されているだろうから、一時でも「つらさ」を忘れられるんだろうなぁ...

音楽は、演奏や歌をアーティストが曲を構成するけど、聴く方が楽しまないとアーティスト側も楽しくないのかもしれない。

後で看護士に聴いたら「皆さん、非常に楽しまれていました」「今回が一番盛り上がりました」とのこと。
...確かに「きっかけ」は私の馬鹿歌による笑いかもしれないけど、乗ったのは皆さんでしょ...


それにしても退院前のメリークリスマス、最高のプレゼントになりました♪

 

 

<2011.12.23 mixi日記より転載>