ドナー様へ

あなたから貴重な骨髄液をいただいてから3年が経ちました。
私はあなたのお陰で、毎日幸せを噛みしめながら生きています。

3年前のあの日、バッグから一滴一滴と私の体に入っていく骨髄液を、大きな感謝と『生』への希望、そして『死(GVHD)』への不安が入り混じる気持ちで見上げていました。
あの真っ赤な骨髄液の色は、3年経った今でも色褪せることなくはっきり覚えています。

移植をした日を"2ndバースデー"といいます。
私は毎年この日に、あなたからいただいた2通のお手紙を読み返します。

採取の日まで、あなたがどれほどのプレッシャーの中で過ごされてきたのか。
コーディネーター業務に携わるようになり、その大変さをつぶさに知ることとなりました。

そして、あなたはもちろん、ご家族や職場の方のご理解とご協力、そして病院や骨髄バンクスタッフの支えのもとで叶った移植であったこと、皆様に深く深く感謝しています。

あなたの造血幹細胞は、毎日毎日休むことなく、健康な血液を造り続けてくれています。これからもずっと....

3年前、無菌室で骨髄液を見上げる自分に言ってあげたい。

「ドナーさんのお陰で、毎日元気に生きているよ。大きな青空の下、両手を広げて、明るい未来を描いているよ。」と。

ドナー様、
私に生きる力=いのちのバトンをくださり、本当に本当にありがとうございます。

家族と笑っている時、美味しいものを食べる時、小鳥のさえずりを聞く時、爽やかな風を感じる時、あの歌を聴く時、そして悲しくてつらくて涙する時でも、あなたを思い、前を向いて生きていきます。

私は元気です。
私はとっても幸せです。