植物園へ連れて行ってあげたくて②

植物園へ連れて行ってあげたくて③











眼科で思っていた以上に時間がかかり、予定していた計画(スーパーで買い物、植物園散策、ピクニック)すべてを実行するには余裕が無くなってしまいました。






姉と相談した結果、再度予定を変更することに。私としては行程のどこか一部を削れば行けるのでは?と考えていたけれど、姉は意外にも全面的な中止を希望して来ました。






つまりコレ





外出プラン

(再変更)



11:0010:00

施設出発

(レンタカー)



眼科

(車椅子)



スーパーへ立ち寄り、好きな物食べたい物を母に選んでもらい買い物をする

(車椅子)

飲食店でランチ

(車椅子)



植物園へ移動

(レンタカー)


 ↓ 


植物園を散策・ピクニックする

(車椅子)


 ↓ 


15:00

施設へ帰着

(レンタカー)






私の中では、まだ頑張ったら植物園に行けるんじゃない?という気持ちがあって、ランチだけで施設へ帰ろうという姉に対して、正直不満でした。






でも結果的に、姉の言う通りにして大正解でした。私が自分を押し通してたら、大惨事になってたかも。






急ぎ調べた車椅子可のランチ先へ移動。私はすっかり食欲が失せていたけど、母にはしっかり食べてもらわなきゃ。と、彩御膳とカレーを注文。ちなみにマイペースな姉はステーキ定食(笑)






母は自力で箸を持ったものの、おかずをつまみ上げる事が出来ない。さらにどんどん前傾姿勢が進むし、ヨダレも多くなって来た。






ママ、ローストビーフ食べる?ちらし寿司だよ?私のカレー食べてみる?お姉ちゃんのステーキ一切れ貰おうか? これはお吸い物だよ。






私が声をかけて、母が食べると言った物をスプーンに乗せて、口へと持って行く。そして母はそれをゆっくり咀嚼する。





母が喜びそうだと思って注文した彩御膳はあまり食べなかったのに、私がとりあえずで頼んだカレーは何口も食べてくれました。スパイスが効いてたのが良かったのかな?(謎)






施設の昼食を断って外出して来たのだから、私が責任もって食べさせなきゃ!と気持ちばかりが焦って、全然楽しめないランチでした。






店を出たのは1時間半後。母の食べる速度が遅く、ここでも思っていた以上に時間がかかってしまった。






車椅子に座りっぱなしで腰が痛いと母が言い始めたのと、施設へ帰る時間が迫っていたので、ランチ後すぐに施設へと帰りました。






施設の駐車場から建物の中までは姉と私が支えながら、母に少しでも歩いてもらおうと介助しました。すると、私を見た母が『あなたは職員の人?』と聞いてくるではありませんか。






違うよ〜、○(私)だよ〜とおどけて見せましたが、少し驚きました。私が職員さんに間違えられた事と、母は “自分は職員さんにお世話されながら暮らしている” と認識している事に。






フロアに入ると、ちょうどオヤツタイム。母は職員さんに連れられてテーブルに出されたお饅頭を手掴みでムシャムシャ食べ始めました。私が母に帰るからね〜と声をかけても反応があまりなく、お饅頭を頬張りながらアンタ誰?な表情でした。






その後私は職員さんに眼科での診察結果を引き継ぎし、施設を後にしたのでした。






結局、私が計画していたこと、脳内シュミレーションしていたことは何一つ出来ませんでした。私の考えや認識の甘さが原因です。反省。











植物園に連れて行ってあげたい、と画策しながらも、結局は植物園に行けませんでした!という話を4回にも分けて書いてスミマセンでした。