なぜ空所の漢字があてられているかは不明であるが、
古い書物によると、この舞は、日本に立ち込める朝靄を払うことを舞っているらしい。
なので、日本書紀の内容どおり、伊邪那岐が霧を払う舞と思われる。
よって、「空所」より朝霧を払って空を照らす舞だから、「空照」がしっくりくるような気がする。
ちなみに、今の伝承だとこの演目は、国之常立尊の舞とされていて
国之常立尊は天御中主尊と同一神と考えられているので、やはり、これも明治に国家神道となった折、その重要な神である「天御中主」に徐々に置き換わったのかなと思います。
それでいて、舞そのものは変わっていないのがこれまたすごいことです。