~雄勝法印神楽師の雄勝法印神楽を話題の中心としたブログ~
雄勝法印神楽で使用する道具の中には、金額じゃない大切なものがたくさんあります。
私たちが舞で使う道具は神様に奉納されたものなんです。
例えば、船乗りさんの家族が航海の安全や大漁を祈願して衣装を仕立て、神楽師がそれを身にまとい神の前で舞うことで思いを届ける。
あるいは、病気の回復を願ってとか、家を新築したから火伏と家族の繁栄を願ってとか、気持ちが衣装の一針一針に込められているんです。
だから道具は神聖で、大切に使用し、大切に保管せねばなりません。
震災前に奉納された道具で被災を免れた衣装の中には、津波で亡くなった神楽師の奥様が奉納された衣装が今も現役で私たちの身を包んでくれています。
そういうことを改めて意識することが今後の活動の糧になるのではないかと思います。
あわせて、私たちはそのような重責をもって神楽を奉納している自覚が必要ですね。