第一回のレビュー、いいね付けてくださった方ありがとうございます!とてもうれしいです。
それでは今回のレビューへ参ります。
amazarashi"地方都市のメメントモリ"
![]() |
地方都市のメメント・モリ(初回生産限定盤A)(DVD付)
4,860円
Amazon |
![]() |
地方都市のメメント・モリ
3,240円
Amazon |
2017年飛躍的な活動を遂げたamazarashiによる、満を持しての4thアルバム。
世界に抗うことを歌い続けた彼らは、遂に普遍的な世界へのメッセージを発する。
amazarashiというバンドは、日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、僕らは雨曝しだが、それでもというコンセプトの元に楽曲を作られているアーティストです。
人間誰しもやるせない気持ちになったり、日常生活に嫌気が差したり、疲れたり。人によってさまざまな苦悩があると思います。それを受け止めた上で、それでも僕らは生きるために足掻かなければいけない。そういったメッセージ性の強いバンドです。
ネガティブなイメージや、陰鬱なイメージを持たれやすいバンドですが、希望に満ち溢れた前向きなバンドだと思ってください。
そして、とにかく魅力的なのは歌詞。まるで一冊の小説を読んでいるかのような精巧な詩に魅了されることは間違いないと思います。
それでは、曲目を。
1.ワードプロセッサー
2.空洞空洞
3.フィロソフィー
4.水槽
5.空に歌えば
6.ハルキオンザロード
7.悲しみ一つも残さないで
8.バケモノ
9.リタ
10.たられば
11.命にふさわしい
12.ぼくら対せかい
全12曲。大ボリュームで収録されている魅力的な楽曲の1曲ずつを今から紹介していきます。
1.ワードプロセッサー
amazarashiは他のアーティストとは少し変わっている特殊な部分があり、その中でも楽曲で上げるべき特徴として、ポエトリーディングというものがあります。メロディーに沿った歌詞を歌う、というよりも、詩をサウンドに合わせて朗読するという形のものなのですが、amazarashiはアルバム、またはミニアルバムに必ず数曲は入っているのが特徴です。初めて聴く人はびっくりするかもしれませんね、あまり王道の文化ではないですし、メジャーな形でもないと思うんので。
それも一重に歌詞を大事にしているからこその表現方法であり、言葉を武器にしているバンドならではの表現だと私は考えています。また、ボーカルの秋田ひろむによる声が様々な感情を想起させ、楽曲の世界観により誠実に寄り添うことができるのだと思います。
この1曲目であるワードプロセッサーはamazarashiの中では定番と化している、自己紹介のような曲です。ライブの一発目に持ってくることが多く、歌詞も秋田ひろむが今の自分の決意表明と銘打ち"amazarashiとはこういうことを歌っています"と明確に曲の中で教えてくれます。
プロフィールのような曲ですね。
シンプル且つ賑やかなバンドサウンドと共に、「歌うなと言われた歌を歌う 目が眩む」と叫ぶ秋田ひろむのボーカルがこのアルバムの立ち位置や、現在のamazarashiの状況をより一層深め、私たちリスナーの深いところまで入ってこようとする力強さが感じ取れます。
ここから続く2曲目に、どんな曲を持ってくるのか、期待や不安を煽られる衝動的且つ煽情的な楽曲です。
2.空洞空洞
曲名を見ると、?が浮かぶ方が多いかもしれません。私ももちろんその一人でした。曲名からどんな曲か想像するというよりかは、聴いて感じてくださいという楽曲だと私は思っていて、創造の余地を広げるための2曲目かなと解釈しています。
amazarashiは基本フォークよりなアレンジか、がっつりバンドサウンドとしてアレンジされていることが多いのですが、この曲に至ってはあまりその色は強くなく、ベースや打ち込みの低音をガンガンに効かせたダンサンブルなサウンドになっています。静かに徐々に盛り上がるというか、ローテンションの中でも確かな決意を感じる音作りになっていると思います。
単純にかっこいい。歌詞自体は僕らは所詮空洞で、中身なんて空っぽだし意味なんてないんだ、でも関わる人たちが増えるにつれ、懐き懐かれの関係ができ、どうしようもないよな。といった比較的ネガティブな印象を受ける歌詞で、個人的に作詞作曲を手掛ける秋田ひろむが酔った勢いで暗い時に書いたんじゃないかと思っています。
特にラスサビの「夢希望も恨みつらみも、君に会いたいもくたばれも詰め込んだ火炎瓶で世界ざまあみろ 空洞 空洞」という歌詞が人間味丸出しで好きです。人間投げやりに虚しくなることって、結局誰しもあって。その虚しさとどう向き合っていくかがコツなんだよなって思い知らされます。
そして、ここから数曲、希望の歌で展開を変えていくのです。
3.フィロソフィー
この曲は遠藤憲一や松田龍平が起用されているダイドーブレンドの缶コーヒーのCMで流れ、話題となりました。amazarashiがCMで起用されるというパターンは初めてで、リスナーからしたら結構新鮮だったかもしれません。
空洞空洞とは色が違い、がっつりバンドサウンドとなっております。また、この曲はMVがYouTubeに上がっているので一般的な知名度も今作の中では高い方かもしれません。ましてや地上波でCMが放送されていたくらいですからね。MVは女子学生が社会人になるまでの苦悩が次々文字として浮かび上がってきて、そこから前進するように駆け出す感じのMVになっており、一目置くMVとしてしばしば話題に上がりました。
しかし、学生よりもこの曲は20代より上、もしくは働いたことがある方に響く楽曲だと私は思います。とにかく歌詞が現代社会への応援歌というか、すごく他者に対して肯定的な歌詞なんです。
"フィロソフィー"直訳すると哲学という意味ですが、この曲はその中でも自分自身の哲学として歌っていると考えました。そもそもの話というよりも、こうなってしまった以上は仕方がないとか、どこか諦めを孕んだ肯定なのです。毎日いろいろなストレスが蔓延る現代で、それでも僕らは生活しなくてはいけなくて。逃げ出せなくて。様々が積み重なった上での、自分哲学として成り立っているのだと思います。「死ぬ気で頑張れ 死なないために 言い過ぎだって言うな もはや現実は過酷だ」そういって危機感を与えてくる最中でも「悲しみを知っている 痛みはもっと知っている それらにしか導けない 解が君という存在で」と、自分は自分だし、他者は他者でしかないのだから、自分のことを一番よく知っているのは自分だと改めて肯定してくれるのです。そこからの「そもそも僕らが生きてく動悸なんて存在しなくて 立ち上がるのに十分な 明日への期待、それ以外は」と、期待を含んだ終わり方をするのが実にamazarashiらしいと思います。
結局音楽に縋ってもいいけど最終的に踏み出すのは自分なわけで。手助けにはなるかもしれないけど、全て自分哲学の上に成り立っているということを良い方向で割り切っていると思いました。amazarashiを聴いたことがない方はフィロソフィーとかから入りやすいと思うので、興味があればぜひ聴いていただきたいですね。
4.水槽
このアルバムに収録されている2曲目のポエトリーディングです。今作"地方都市のメメントモリ"は秋田ひろむが地方都市に住んでいるからこその、危機感が含まれている警告的なアルバムという一面がありました。都会と明らかな差が開いてしまう地方都市に住んでいる自分や町を、都市や現実とより対比させたアルバムになっているのですが、水槽という曲はその中でも一番地方都市を感じさせられる曲だと思います。
そもそも、水槽というもののイメージは私は結構閉鎖的だと思います。だって、外に逃げれないのだから。ファインディングニモでもやっていた通り、水槽に一度入れば、抜け出すことはほぼ不可能。一生をそこで遂げなくてはいけないというのが定石です。それを地方都市に照らし合わせているのがこの曲だと思います。まず、サウンド面は神秘的です。ピアノが常に鳴り響き、そこに秋田ひろむによる無感情なまでの声で淡々と文章が告げられていく。そして一番盛り上がるところでリズム隊とエレキがガンガンぶつかり合います。ポエトリーならではの表現方法です。
「見てみろよ これが世界の全てだ」から畳みかけるように来る言葉の数々が、まさに衰退している地方都市の現状を色濃く想像できる場面で、何をもってして地方都市なのかが、この曲でやっと理解できると思います。誰しも哀愁を持ち合わせていると思うのですが、それを通り越して、タイムスリップして、真夏の炎天下に気怠くなりながらも、何かをしようとしていた子どもの頃を思い出す、そんな一曲だと思っています。
5.空に歌えば
ここでこの曲です。アニメ「僕のヒーローアカデミア」の主題歌として起用され、一躍amazarashiという存在を世に知らしめた一曲。清々しいほどに前向きなサウンドに乗せられるのは、諦観の果てに見えた一筋の希望。amazarashiらしくないと、当時リスナー層では言われていることもあったのですが、私はとてもamazarashiの言霊を感じる曲だと思います。
アニソン、というとまた別になるのかもしれませんが、ちゃんとアニメで流れてもおかしくない音作り且つ言葉。そしてアップテンポなメロディーと、王道な感じではありますが、今まで王道というものをあまり作ってこなかったamazarashiだからこそ意外性もプラスされ、秋田ひろむのレパートリーに驚かされました。
エレキの音やリフがとにかく気持ち良く、シングルを買ったらインストがついてくるのですが、そのインストを聴いているだけで心地よさがあるくらいです。そこに秋田ひろむの声が加わるので、そりゃもう最高以外の何もないですよ。
そして賛否両論あるのですが、Cメロに当たる部分がポエトリーディングになっています。すこし斬新だし、各々各種とりどりの感想を抱くとは思うのですが、私はこの曲の一番のポイントは結局このCメロだと思っています。ここにamazarashiというものが全て詰まっているので、是非聴いていただきたい。この曲もYouTubeにMVが上がっていますので、興味があれば一聴を。あわよくば地方都市のメメントモリを借りるでも購入でもいいので、聴いてみてほしいなぁ。
6.ハルキオンザロード
昔一緒にバンド活動をしていた友人に向けての曲。ハルキというのは仮名で、amazarashiとなる前に秋田ひろむが東京で活動し、挫折したときのバンドのメンバーです。秋田ひろむは挫折して地元の青森に帰ってきて、何をやってもうまくいかない状況に陥るのですが、そこから絶望の中に希望を見出すamazarashiの結成へとつながっていくのです。
音が新鮮で、どこか夢の中にいるような気分になります。ベースはバンドの中でもリズムを支える重要な役割ですが、この曲ではむしろ前線に出て音の先頭に立っているイメージがあります。音もメロディーも新鮮で、夢想的な雰囲気はとても新しい。前の曲がガッツリバンドしている曲だからこそ、この曲で落とし込むのがにくい。
「想像力で飛べるなら 宇宙の果てじゃなく 僕の中 見たいものを掘り返す」という歌詞が私は一番好きです。秋田ひろむのすごいところは歌詞をよく読むと万人に共感できる点が必ずあるところだと思います。挫折しらずの人生を送っている人なんてそうそういないですもんね。もしいたとしても、同じく共感を得れる部分がきっとあると思っています。
7.悲しみ一つも残さないで
哀愁望郷フォークソングって感じ。故郷からどんどん就職やらなんやらで上京する人たちに向けて歌う応援歌です。汽車のドアが閉まる音から始まるピアノとフォークの音がなんとも心地よく、故郷を思い出す歌だと思います。まぁ私はずっと地元にいるから思い出すという形ではないんですけどね、このすっとこどっこい。
度々こういう頑張る人へ向けた鼓舞の曲を書いているのですが、フィロソフィー然りガツガツした曲調のものが多かったので、こういうどこか懐かしく感じるような音は新鮮ですね。サビの始まりが「ああ 大嫌い」と力強く踏み込むのも、感情が刺激されます。きっとライブで聴いたらすごいんだろうなぁ。
結構万人受けすると思っています。ラジオでの先行配信もあったので、amazarashiサイドもこの曲はいけると思っているかもしれません。シングルカットしてCMとかで使ってほしいですよね、この手の曲は。
8.バケモノ
良い意味で裏切られる曲。デビュー当時の音に似てるんですよね、"爆弾の作り方"というミニアルバムがあるのですが、その中の爆弾の作り方という曲に雰囲気が似てます。音のね。リズム隊に美しいピアノの旋律が加わり、サビまではエレキがガンガン鳴ることも無く、落ち着いたまま盛り上がるというか、AメロBメロがなりを潜めている感がすごいです。サビで爆発します。
あと、歌詞が新鮮ですね。amazarashiはどちらかといえば現実よりな重苦しい雰囲気の歌詞の曲が主で、「虚無主義に抗え」を念頭に置いているのですが、稀に完全フィクションのストーリー仕立ての曲を入れてきます。ピアノ泥棒、無題、自虐家のアリーなどがソレにあたるのですが、このバケモノという曲もソレです。
少年がバケモノに嘘を食べさせてどんどん誇大化していくという流れなのですが、そのバケモノというのが自分自身が作り出した嘘なんです。だから嘘を与えるとドンドン大きくなり、自分の嘘が膨れるぞということなんですけど、歌詞をトータルすると「人間誰でも嘘はあるし、自分ごと騙してる嘘もあるだろう、そいつを克服しろ、嘘の自分も本当の自分も表裏一体なのだから」みたいな感じだと思いますねぇ……間違っていたら恥ずかしいですけど。
「ほんとは笑って生きてたいくせに 嘘をついてる 嘘をついてる 仮想現実 そのズレを 埋めるための仮初の夢想なら」という歌詞が一番核心をついてきてると思います。人って弱いですし、だからと言って嘘で塗り固めても意味はないですもんね。
9.リタ
この曲のレビューは難しい。秋田ひろむ曰くラブソングなのですが、別れた女の人へのラブソングなんですよ。こんな僕と付き合ってくれたあなたは。みたいなニュアンスの曲です。それを経て成長した自分を描いてるのかもしれないですけど、一応ラブソングという括りで語られていたのでそう解釈しています。
アルバムに一曲は入っているバラード調の曲ですね。バンドサウンドよりはストリングスの成分強めで、聴かせる一曲となっていると思います。スルメという表現はあまり好きではないですが、何回も聴くことで良さがさらに深まる曲です。一回だけじゃ感じ取るのが難しい。すごく後ろ向きな歌詞から始まりますが、最終的にはしっかり前を見据える秋田ひろむ節が炸裂している一曲ともいえます。
秋田さんの声はとにかく心に訴えてくるものがあるので、こういうスローテンポの曲だと尚映えますよね。もはや睡眠導入剤、しっとりとしつつも芯のあるボーカルがより深く心にきます。
10.たられば
アルバム発売後にMVとしてYouTubeに上がりましたね。恐らく秋田ひろむが今作の中で一番推しているであろう一曲。たられば話なんて山ほどできるけど、結局今の僕はこれまで積み重ねてきた証で、たらればで選択を変えれてもそれは本当に僕なのだろうか?という曲です。1番2番3番で、様々なたられば話を述べ、サビで払拭、そしてラストに「もしも僕が生まれ変われるなら もう一度だけ僕をやってみる 失敗も後悔もしないように でもそれは果たして僕なんだろうか」という問いかけで終わります。温かみのあるサウンドと共に次々と出てクルタられば話に共感をしながら、一緒に考えれる一曲だと思います。しんみりしてしまいますが、確かに力作。これぞamazarashiという一曲なのではないかと。
特にサビの「あなたの眠った顔 見ていたらこんな僕も 悪くはないなって思えたんだ」という歌詞。それぞれ"あなた"の対象は違うかもしれません。親、子ども、恋人、友達。色々当てはめることができるし、尚更共感の余地が広がる。調子悪い時なんて聴いてるだけで涙が出そうになります。
ベストアルバムのツアーを2017年にまわっていたのですが、その中で発表された楽曲で、もうツアーのテーマソングみたいになってましたね。私もライブに足を運んだので、その思い出補正も含めて感慨深い楽曲です。MVもとてもかわいらしく、優しいムービーになっているので受け入れられやすいと思います。興味がありましたら、ぜひ一度。
12.命にふさわしい
PS4で発売されたゲームソフト、NieR:Automataとコラボして制作された楽曲です。ゲームの世界観とamazarashiの詩世界を融合させ、一つの作品に昇華させた問題作。恐らくメディアには空に歌えばが広まりましたが、amazarashiの固定ファンを増やしたのは間違いなくこの楽曲です。
まず、amazarashiのライブに関係者が足を運んでいたことがコラボするきっかけになったのですが、秋田ひろむ自身がゲーム好きと公に言っていることもあり、まさに名コラボ。一度ゲームをプレイしてから楽曲制作に取り掛かったこともあり、見事なまでに互いのいいところをコラボしている気がします。
これもMVが上がっているので、すぐに聴くことができますが、フィロソフィーや空に歌えばとは雰囲気がかなり違うので新鮮さを感じれるかもしれません。重苦しい雰囲気に乗せられる、踏みしめるような歌詞が、暗闇から光を求めるのを繊細に表していて、特に2番からドラムが入ってきて若干ノリが良くなるのですが、そこからの歌詞がどんどん前向きになっていくのが好きです。「逆転劇を期待してる そしてそれは決して不可能じゃない」という一節が、amazarashiの虚無主義に抗えという理念を楽曲内で一番表しているとこだと思います。絶望から希望を見出す彼らが、絶望に満ちたNieR:Automataの世界観とマッチして更に進化を遂げた楽曲です。とにもかくにも一回聴いてもらいたいですね、歌詞と声に圧巻ですよ。
13.ぼくら対せかい
アルバムの締めの曲にしてラスボス曲です。本当に、書きたいことが多すぎて……この曲すごいです。今までの12曲、この曲のための前座かと思うくらい私は推しています。まぁ全曲良いんですけど。どれが良いって聞かれたら迷わずこの曲を答えてしまいます。
一言でいうと切ない。胸がきゅんとする切なさじゃなくて、自分の人生を思い返してすごく切なくなる。心が痛くなるっていう表現だと、少し大袈裟かもしれませんが、なんだかものすごくやるせなくなります。音や歌詞、秋田ひろむの歌い方全てが突き刺さるんですよね。それもナイフを突き立てられたみたいな感じじゃなくて、包み込むように刺さってくるんです。
特に私が推したいのは「いつか世界を変えたあなたに」と「古傷、疼けど かき消した目覚ましの音」のところですね。歌詞もメロディーも音もすべてが良い。「いつか世界を変えたあなたに」は、捉え方がいろいろできると思うんです、ゲームの勇者みたいに世界を変えたとしてもこういわれるでしょうし、住む世界を変えてもこういう言い方はできますよね?だから、この曲は多方面から秋田ひろむが見た世界と僕らと銘打ったそれぞれの対比だと思うんですよ。子どもという世界から、大人という世界に変わっても、世界を変えたあなたになれるし、転職しても、何をしてても選択次第で世界が変わるんです。そして変えたのは、あなた自身。それだけなのに、時というものは止まってもくれず、2番の歌詞にある「先を急ぐ彼女の名前は確か時間」につながると思うのです。
あと「古傷、疼けど かき消した目覚ましの音」これはどの立場でもみんな当てはまると思います。どれだけ時を重ねて古傷を作ってきても、夜に暗い過去を思い出しても、それを毎朝目覚ましが搔き消しにくるんですよね。それをこんなに切ないメロディーで歌われたら、もう……
この曲は涙腺というか、喜怒哀楽の哀楽の部分をとてつもないスピードで思い出させてくれる曲だと思います。聴いてるだけで調子悪かったら動けなくなってしまいそうなくらい。
そして繰り返させる「過去 未来 ぼくら対せかい」この歌詞を何回も言うことによってこの曲を定義づけている気がして、それ以上でも以下でもないと記されている気がします。とにかく、音楽を聴いて歌詞を読むのが好きとか、歌詞の表現が気になるって方がいたらamazarashiは一度聴いてほしい。
私もデビュー当初は知りませんでした、3枚目くらいから買い始めたのですが、毎回なにかしら題材をもってコンセプトありきのアルバムを作り上げてくるのがすごい。そのアルバムの最後にこの曲を持ってきて余韻を持たせて終わるのが、鮮やかすぎて。感傷を全て表現した楽曲、たまらない一曲です。
一つ前の嵐のレビューもそうなのですが、書きたいことが多すぎてもはやうまく言えてない感がすごい。サウンド面よりも歌詞を重視しちゃいますね、amazarashiとかだと特に。
興味を少しでも持たれた方がいたら、とりあえずYouTube開いてみましょ。検索したらMV結構上がっているので。
では、次のレビューで、また。


