映画  「 こちらあみ子 」

 ※ネタバレ含みます。これからご覧になりたい方はご了承ください。



今朝 何気なく開いたブログに、

映画 「こちらあみ子」について書かれていたものを拝見し、その内容に惹かれてその後すぐに視聴しました。


レビューや感想などには、発達障害(映画内では明言はしていません)である主人公あみ子が、しあわせな家庭を少しずつ壊していく…というような表現が多くあったように思います。



  私が映画を観て感じたのは、あみ子の特性云々の前に、もともと何らかの問題を内包していた家庭だったのではないか?という事です。



始まりはしあわせそうな日常と家庭の様子から。
穏やかな父。
優しい母。
思いやりのある兄。のびのび育つ同級生たち。
…そして、その母のお腹には新しい命が。

その後、柔らかなタッチで徐々に不穏な空気が流れてゆきます。

あみ子はその自由さから、いわゆる空気を読むことができない変わり者というレッテルを貼られ、少しずつ同級生達から距離を取られて行きます。
理由はわかりませんが、父は再婚をしており、母と思われた女性は継母でした。
ある大きな悲しい出来事をきっかけに、継母は精神を病み、幸せだったように見えた家庭がガラガラと破壊されて行く様を、まるであみ子が起こしたかのように進んでゆく物語。
……と捉えられるのが大半だったりするのかな…と思います。

ただ、私が強く思ったのは、あみ子の日々繰り返されていただろう困りごとを、誰も気づかず見過ごしてしまうような環境(家庭、社会、地域性)に問題があるのではないかということです。
確かに登場人物に悪人と呼べる人物はいないのですが、あみ子の奇行をきっかけに崩れてしまうような、脆さを孕んだ日常がそこにはあったのではないかと思います。


どうか、あみ子が、そのような境遇にある方が、より良い人生を歩めるよう、心から祈るばかりです。