生まれる前から、ベビー用品を全て揃え
男の子とわかってすぐに

「タイキ」

と名前をつけた。


お腹に話しかけ、
絵本を読み語り
クラッシックなんかを聞いたりして

タイキと一心同体の妊婦生活を満喫した。

24歳の夏、タイキを出産。

みんなが苦しんでいた、陣痛すら
私にとっては、

「タイキに会える為の愛しい痛み」

と感じ、
辛さは全然なかった。


その気持ちがタイキにも通じたのか初産なのに、6時間弱で産まれてきてくれた。

オギャー オギャー!!!

この世に生まれてきた喜びを
全身で表現しながら
大きな声で泣いているタイキを見ると
私は幸せすぎて涙が止まらなかった。

「タイキ! タイキー!
生まれてきてくれてありがとう!!」

分娩台の上で叫ぶ私の声を聞くと
タイキは泣き止み声のするほうを
キョロキョロ探す・・・

その姿に、先生も看護婦さんもビックリして

「生まれてすぐなのに
『ぼくはタイキ』
ってわかってるなんて!
きっとタイキくんはお腹のなかで
ママの声をずっと聞いていたのね。
すごい絆だわぁ~」

とみんな感心してたっけ。

それからというもの、
私はタイキにありったけの愛情を
かけて育ててきた。

生活の中心は全てタイキで、
この子の成長だけが私の生きがいになってた。

旦那は、少しずつそんな私と距離を置くようになっていったのだった・・・