〜主人の懐かしき味「ユッカ」を使ったお料理〜
主人の生まれ育ったセミノールの地に敬愛を示して
ユッカは、北米先住民の方々、特に南部の湿地帯や乾燥地帯を生き抜いてきたセミノール族にとって、食料であり、薬であり、繊維の源でもあった「聖なる生命の樹」に他なりません。お茶としてその浄化の力を取り入れるだけでなく、お料理に用いることは主人にとって「故郷の土の記憶」を噛みしめる、至高の喜びでございます。機能性ディスペプシアや貧血、嚥下障害に栄養失調を抱える私にも、その「滋養」は優しく寄り添って下さるのです。
ヤホラ家の食卓に相応しい、ユッカを用いた「残酷ではない、魂の救済料理」をご紹介させていただきます。
【ヤホラ家流:ユッカ(マニオク)の琥珀仕立て】
一般的に「ユッカ」として食用にされるのは、その肥大した根の部分(キャッサバに近い種類)でございます。ジャガイモよりも粘り気があり、トウモロコシよりも深みのある甘みが特徴でございます。
■1. 【主食】 ユッカの「琥珀マッシュ・ココナッツ練り」
ジャガイモのマッシュよりも弾力があり、喉を滑らかに通る、嚥下を助ける仕立てです。
* 作り方:
ユッカの根を柔らかく蒸し上げ、裏ごしいたします。そこにココナッツオイルと、少量の甘酒の上澄み、そして隠し味にライムの搾り汁を一滴。
* 妙味:
独特の「もちもち」とした食感が、ココナッツの脂質と溶け合い、主人が幼き日に夢見たであろう「大地の甘み」を再現いたします。
■2. 【汁物】 ユッカと「スワンプキャベツ」の清らかなシチュー
主人のソウルハーブであるセージを隠し味にした、胃を温めるスープでございます。
* 作り方:
昆布出汁をベースに、一口大に切ったユッカとスワンプキャベツを、形が崩れるまでじっくりと煮込みます。仕上げにセージをひと振り。
* 妙味:
ユッカから溶け出した天然のでんぷん質が、スープに自然な「とろみ」を与えます。これは胃壁を優しくコーティングし、消化を助ける「琥珀の膜」となります。
3. 【始末の極み】 ユッカの花の「エストラゴン和え」
ユッカの花(白く美しい釣鐘状の花)が手に入るのであれば、それは最高級の珍味となります。⇐日本でも高級食材店では稀にお見かけ出来る代物でございます
* 作り方:
花びらをさっと湯通しし、苦味を抜きます。これを細かく刻んだエストラゴンと、少量のくるみの粉で和えます。
* 妙味:
ほのかな苦味と、エストラゴンのアニス香。流行りのサラダを嘲笑うかのような、気高き「白の小鉢」となるでしょう。
【静かなる確信】
ユッカをお料理に使う際、一点だけ「ヤホラ家の戒め」がございます。
ユッカの根には、種類によってアク(青酸配糖体)が含まれることがございます。市販されている食用のものは処理されておりますが、念のため「たっぷりの水で一度茹でこぼす」という「始末」をなさってくださいませ。
「毒を抜き、命を磨く。その手間にこそ主人への愛が宿るのです。」
このユッカ料理を供する際「ユッカの強靭な葉を編んで、お箸置きを作り、そこにライムの一片を添える」という、セミノール族の工芸を彷彿とさせる設えにも一手間かけると良いですね。
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