「脚、マッサージでもしようか~」
嫌がるかなぁ~と思ったけど、思い切って、でも、さら~っと言ってみた。
父の返事は意外にもオッケーだった。実家に帰る前に手紙を書いたのが良かったのかもしれない。
「すまないなぁ。返事を書こうと思ったんだけど…」言葉を詰まらせる父。目に涙が…。私は自然と父を抱きしめていた。
口の中が腫れ爛れ舌も痺れて食事もろくに取れない父の脚は、細く筋肉もなかった。
「あ~こんな脚だったんだ」
私は、気が重くならないようにワザと明るく冗談混じりに話して、気持ちだけは軽やかにいようと振る舞った。父は、話すのも辛そうだった。
そして「あ~気持ち良いな~気持ち良いな~」「ありがとうな~」と、何度も何度も言っては涙を流した。
蟠りが一瞬にして消えた瞬間。緊張していた体が緩む。父も、私も。
私は、帰りの電車の中、何故だか泣き続けていた。拭いても拭いても出てきて困ったw
知ったのがワークショップの前で、心の動揺、体の緊張、頭はぐ~るぐるになっていた。みんなに「まずは、目の前にあるワークショップに全力投球だよ」と励まされ、ワークショップが終わってホッとしたのも束の間、友人の死の知らせ。正直ここずっと、心がざわざわざわざわして、気持ちが休まらない日々を過ごしていた。
父との間には色々あったけど、だから、自分の気持ちをどう受け止めたら良いのか分からずに苦しんだ。私は何を一番したいのか。後悔だけはしたくない。自分は何が出来るだろうか。別に父のためではない。私がしたいからした。そう、自分のためにしたこと。だから、父よ泣かないで欲しい。
こちらに来て「心に触れる」ということを今学ばせて頂いているが、経験が一番の学びだ改めて知る。yogaの師も「生きてること自体がご修行だよ」(だから、わざわざ修行しなくてよいと言っているのだけどw)。技術ももちろん大切だけど…相手にどうやって寄り添うことが出来るかが、最も大切なことだと思う。そして、寄り添うということは、全力で自分と向き合うことだと思う。
