彼の名前は「こたろう」。私は彼を「ぱや」と呼んだり、様々なニックネームで呼んでいた。彼は非常に運が良くて、我が家に長年住んでいた親分猫の「パンダ」が「目をやられて」死んでしまった後の2005年1月に私が自殺未遂を図った後に近所の「ある組織」に属する家の方からやって来た。「パンダ」はとても賢く、他の猫達が事故で死んでしまった後にも彼は生き延びた。「パンダ」の母親の「ひげ」は子供の頃に母猫に棄てられた為かとても強くなり、雄猫も追い払っていたのだが、「耳が聞こえなくなって」帰って来なくなったそうだ。

「ぱや」は「サラダ油の廃油を好む」という、珍しい特徴があった。それだけではなく、写真の様に「私の父親と同じポーズ」をしたりして父親に頼りきりだったのだが、「変なポーズ」をしょっちゅうしており、辛いことが多かった私を笑わせてくれた。だが、彼には「裏の顔」があった。というのは、家の中ではこの調子なのだが、外では他の飼い猫をいじめていたのだ。その傾向は、彼を可愛がると顕著になるために、彼を可愛がることはできなかった。彼はと言うと、彼がやって来た家にいきびたりだったり、散歩する私を見ていたりしていた。彼はタヌキに間違えられたこともあるのだが、れっきとした猫である。

彼は、私にも頼り、死にそうになると私の部屋にこもり、私に看病させた。だが、彼には薄情な面があり、私が台所でカエルか蛾に遭遇すると、華麗に身を翻してどこかに行ってしまった。私は2012年の秋頃にある仕事をしていたのだが、道路には「タヌキの死骸」が沢山あり、職場で話題になった。まるで、「タヌキを殺すなよ」と誰かが言っている様であった。そんなぱやも2013年の秋に、まるで私が元気になったのを見計らう様に突然具合が悪くなった。私は家族の反対を押しきり、動物病院に連れて行ったのだが手遅れで「美味しいものをたらふく食べて」事故にあったり、帰って来なくなる事も無く私の腕の中でころっと天国に旅立った。2013年11月21日、その日は私の元彼の誕生日であった。