もっと涼し気になるかと思いきや、暑苦しい絵柄になってしまった

早朝でないのが敗因

 

ラズベリーの熟れていく速度が速い。朝ドラ見てたらすでに外は炎天下。

30分ほど畑にいたら、もうこれ以上は無理ーってことで早々に家の中に避難。

 

今期朝ドラまじめに見てます。 「やなせたかし」がなじみ深いので。

今週の話はアンパンマンが造られる一番の元ネタでしたね。

アンパンマンは今のキャラクターになる以前、始まりの時から読んでいて

「怪傑アンパンマン」というタイトルの童話でした。(童話といっても子供向けではない)

最初の1冊こそ買ってもらったものだけど、それからはまってお小遣いで買いためた22冊。

最初は380円だったのに、450円に値上げしてからは厳しかった。もとより毎号も買えてない。

中学生になってから貰えたお小遣いは500円だったかな(毎月ではない) それも中学2年くらいまでで、

なぜかそれから先のお小遣いは申告制になったので、これが買いたいと言い出せなくなってしまった。

 

たぶん雑誌のタイトルが「詩とメルヘン」で表紙はやなせ氏のポップな絵柄 中身もほぼ絵だし、

最初に買ってくれた親は「子供向け雑誌」か何かと思っていたのだろうけど

ちょうど中二病の発症時期であり、親の思惑と外れた方面に駆け出す私は「やなせたかし」にイカレタ娘と思ってたらしい。

まあ、「イカレタ頭」だけは間違いないんだけどw

でも「やなせたかし」氏に興味があったわけじゃなくて(絵もあんまり好きじゃなかった)←しつれいね

ひたすら他の絵の美しさや詩という文体に惹かれていて 

それもそのはず錚々たるイラストレーターが続々と登場したのがこの雑誌。

編集長がそうであるように今や亡き方がたも多い。

 

この雑誌が創刊7周年のころ「メルヘン」という言葉が市中に広まり、やなせたかし自身が編集前期の中で

この頃ではテレビの司会者までがメルヘンだなあというので なんだか安っぽくなってしまった

あまりにまわりがきらびやかになりすぎて このままでは埋没するのではないかと怯えた心にもなるけれど・・」

と書いている。

時代がバブルに向かって一直線のころで、高原にメルヘン調の安っぽい建築物が乱立していた時。

詩という文体までも「ポエム」とかいわれるようになって すべてが安っぽいものに変わった。

きらびやかなものの中に埋没するというより

わたしにはこういったものが「真面目である」こととともに「恥ずかしいもの」と貶められていったような気がする。

わたしは中二病をこじらせたまま、昭和55年の創刊7周年記念号を最後に買うのを止めた。

 

今思えば、あの時こそが異常で 「イカレタ時代」だったと思うのだけど

そこを経て、物事はあらゆる本質に向かっているのじゃないかと 思う。

好きな歌を聞くとき、その言葉に心押されるときがあるとき それを作った人と同じ言語であることを嬉しく思い

「詩」というものが、「詩」のままで まだ生きていると思う。

 

雑誌の中に、やなせ氏のコラムがあって その文章の中にいくつかマーカーでラインが引かれている。

詩とは何か、芸術とは何か その本質について書かれた部分に もう消えかかったマーカーの跡。

バカみたいにまじめだった自分がそこにいて・・草

しっかり病んで、しっかりとした馬鹿になりたかったんだ。

 

ばかになれたかどうかわからないけど。 

まあ・・・・

 

一昨日のご飯が何だったかも思いだせなくなってきた「ボケ」は抗えないとこまではきたねw