水田を渡る涼風
自分を納得させることなんか簡単だ・・・みたいに言っといて
その翌日の電話でまたかき乱されるんだから 前言撤回。
パネル検査で「血液からがん細胞が出ませんでした」 こういわれたことを人に話すと
ああ、よかったじゃない! と、反応をされて そうね?そうよね?と、まあ私も思った。
薬が効いてるってことなんだから、確かに「よかった」はずなんだけど。
パネル検査に至らなかったという意味では 単純に損得勘定(高額払ってんのに)してしまう自分もいて
だけど、もともと確率として低いものを検査してみようと思ったこと自体どうだったのか?とか
ずっと、もやもやした気持ちを抱えていた。
電話は大学病院からで、再度検査の採血をしてみないか?という内容だった。
前の採血に行った日、ドクターが一通りの説明をして同意書にサインして、じゃこれから採血に行ってきます
と立ち上がったときに
「薬を飲んでいると、血液に出にくいんですよね。」 の一言に「今それ言うか?」と思ったし
続けて「でも薬止めたら 数値が爆増」とさらっと爆弾発言。
「リスク」と「10%の確率」の天秤ばかりはこの時出来上がった。
電話ではそこのとこふまえて「薬を続けたままでも結果が出た人がいます。今回は無料です」という。
響きがいいね。「無料」 (爆)
ちょっと気持ちが上がったとこで「そちらに腫瘍内科の先生が出向してますから相談なさってからでも」といわれ
そうだ相談できるチャンス!!と速攻で「そうします!!!」と返事した。
相談したかったのは、パネル検査の件は二の次で
先日の「次の治療薬」に関して、どう考えたって販売中止になった薬を提案する主治医がわからない。
でも、わたしからそれを主治医に言う勇気が無い。
こんなに何でも言っちゃうわたしでも、相手の立場ってものがあろうよ・・・と悩むから、黙ってる。
それに、ほっといてもいつか気が付くだろうし(薬剤師さんに 『無いよ』っていわれるから)
だがしかし。 その時に高みの見物してる自分が嫌だ。
無いとわかって、言いわけする主治医を見て「最初から知ってた」って顔 絶対しちゃうw←
ま、その他にも聞きたいことはいくつかある。
こちらの病院のコーディネーターさんからも連絡が来て、ちょうど昨日が外来の日だったので相談に出かけた。
あらかじめいくつかの質問事項をメモに書き出して。
矢継ぎ早の質問に流れるように答えるドクター。何を優先して、何を目的とするのか
ものすごく明確な意見!!!
もちろん厳しい話にもなるわけだけど、終始 目が優しい(にこやか) 医療者としてそこ一番大事なんじゃないか?
夫が珍しくとぼけた質問したので、それはわたしが一蹴して終わったw
でもその私のヒト蹴りからも拾って「副作用が大変なんですよね。それはとても大変なことだと思います」
と、患者がなかなか言えずに堪えていることを言葉にして思いやってくれる・・こんなことも初めてかもしれない。
販売中止になった問題の薬に関しても
「今回の話の内容は、全部主治医の先生に伝えますから、そのことも僕から話しておきます。」とのこと。
どんな事象にも考え方にも必ず相反するものがあるのが世の中で
その世で生きてくということはずっと選択の連続なんでしかたがない。
最近の体調不良は天候不順のせいだと言い切ってもいいが、ずっと自分の中で矛盾していく気持ちを戦わせながら
選択していくことに疲れていたのかもしれない。
人に頼ってもいい。頼れる人がいるという安心感。
考えなくてもいい。 休むってことはそういうことかもしれない。