『特設給油船東邦丸』

2008年製作です。

戦前海軍は民間に援助をするかわりに有事の際は海軍に徴用し設計にも要望を入れた船を建造する政策を進めていました。東邦丸を含む川崎型タンカーは艦隊に随伴し洋上給油できるスペックをもった船として多数が建造されました。

開戦時これらのタンカーはほとんどを海軍が徴用し作戦に次々と投入されました。

東邦丸も他の船６隻とハワイ奇襲部隊の給油部隊として参加。以後艦隊作戦や輸送作戦に従事していましたが18年3月マッカサル沖で米潜の雷撃で沈没しました。

フジミから特設給油船シリーズが出た時は相当驚きました。

さっそく買いに行きましたがほとんど売り切れ、一個だけあったのがこの東邦丸です。

キットのモールドはけっこう微妙で船体の合いもあんまりですがタンカーを出してもらえただけで大いに良しです。フルスクラッチして寸法が微妙に違って放置している１TL油槽船もありますし（笑）

キットには軽荷時には船尾に機関があるので船尾が沈んだ状態の船底板が入れられていてグッジョブです。

武装は19年前半あたりまで8㎝高角砲と7.7ミリ機銃ぐらいだったようですが18年に沈んだこの船としてはフィクションとして船橋や後甲板に機銃を増設しました。

中央デリックは千代田のエッチングが余っていたので付けてみました。

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