Bear that swims in pure river

安らかに・・・

金曜の夜、実家で飼っていた犬「ジュン」が逝きました。

ジュンは俺が小学校3年生の頃に譲り受けて我が家にやってきた。

親父の車に乗せられてもらいに行ったのを今でもはっきり覚えてる。
真っ白な毛、小さい体・・・小学生の俺が抱きかかえながら・・・

あれから18年。
犬の平均寿命から考えれば相当な長生き。

脳の病気を患って生死の境を彷徨ったこともあったけどジュンは必死に頑張って俺たち家族のところに帰ってきてくれました。

勝気な近所の犬に噛まれちゃったこともあった。

小学校の頃、雨降る冬の寒い日に家の鍵を忘れて外で親の帰りを待ってたときもずっと一緒に居てくれた。

散歩コースにある公園でリードをはずしてやると一目散に走り回ってたね。
帰ろうとしてリードを繋ごうとすると逃げ回って大変だったな。

そんなジュンはチーズが大好きだった。
ご飯あげても残しちゃってたのにチーズ見せると目の色変えて喜んでた。

俺が社会人になって一人暮らしはじめて会う機会も減っちゃって
ジュンも年を重ねて気がついたら後ろ足に力が入らないようになってて
でも、生きようと必死でふらつきながらもご飯食べてた。

土曜日に実家に帰る予定だった俺。
親父からの電話でジュンが逝ったことを知った。

予定通り実家に帰った俺が見たのは
箱に入れられて冷たくなったジュン。
かわいそうだけどドライアイスで冷やしてあげないとダメなんだ

箱には親が設けたお酒や線香。

狭いところも
寒いところも
大っ嫌いだったジュン

冷たくなったジュンを見ても不思議と涙は出なかった
ジュンの与えてくれた思い出がどんどん溢れてきた

動物葬をやってくれる葬儀屋に頼んだと親父。

日曜日は友引だからと
火葬してもらうのは月曜になった
母親が連れて行くって

月曜は仕事でまた帰らなくてはならない
最後のお別れも一緒に居てあげられないのか・・・・

月曜に母親からの報告でジュンがむこうに逝ったと

それを聞いた途端に苦しくなって
亡骸を見たときには出なかった涙が出てきた

ジュンは幸せだったろうか

俺は可愛がってあげられていたのだろうか

ジュンが見せてくれた命の終わり
忘れないよ

今までありがとう。
これからは見守っていてください。