パテインはミャンマー第4の都市と言われるが、第3の都市から大分差があるように感じる。
これまで調味料や油など日用品の買い物をしようと思った場合小さな商店を探して回り、何がどこに売っているのかを把握していなければならなかった。
もちろん野菜や肉などの食料品も市場や道端で買う。雨期のぬかるんだ足元の中、地元のおばちゃんたちの勢いに押されながらゼイで買い物するのは外国人にとってハードルが高かった。時にはパテインの周りの村に住んでいる知り合いが朝早く「今 豚をさばいているところだから買うか?」と電話してきて、その後 血の滴る骨付き肉入りの袋を届けてくれていた。新鮮さにおいてはどこにも負けないが、なんともワイルドな生活だった。
しかしなんとこの度パテインにもOcean Super Marketができた!
パテインの商業施設の中ではもちろん最大で、3階建ての店舗は毎日新しいもの見たさのミャンマー人で繁盛している。
一階はヤンゴンでもおなじみのパン屋Seasonsが入っており、その他に衣料品店などが数件入っている。
2階はスーパーマーケットでここが一番のメイン。これまでパテインには外国からの輸入商品を取り扱うお店がほとんどなかった。しかしスーパーマーケットのおかげで難なくパスタや冷凍食品、ヨーグルトやバター、生クリームなどの乳製品、豆腐、えのきが手に入るようになった。ひき肉やベーコンも売っているとはなんと便利になったことか。さらに驚いたのは日本のドレッシングや生麺のうどんも置いてくれていることだ。パテインのスーパーでそこまでしてくれるとは思っていなかった。うれしい限りだ。
3階は衣料品、家電、家具などの生活雑貨を取りそろえる。若者たちが思わず服を手に取っていた。
これまでこのような商業施設がなかったため、地元の人たちの反応がかわいらしい。エスカレーターに乗るのに四苦八苦して従業員に手を引いてもらっているおばちゃん。どこかのスターばりに思いっきりおしゃれをしてパン屋でデートする若者たち。微笑ましいかぎりだ。他にも、パン屋でパンも頼まずにスーパーで買ったお惣菜を食べていたり、7か所ほどあるうちのなぜか1か所のレジにだけ列がついてほかのレジはガラガラだったり、、、基本的なマナーと使い方に慣れるにはまだ時間がかかりそうだが、それはそれでかわいらしくて好きなので、できればスーパーに慣れないで純朴なままでいてほしいと思ってしまう。
個人的には多少の生活の不便はミャンマーライフの楽しみの一つだと思っている。スーパーマーケットができたことでパテインは田舎らしさと便利さを丁度良く兼ね備えた場所になった。
パテインに新たなランドマークができた。
場所はパテインの川沿いにあるのですぐに分かる。バイクタクシーやサイカーにオーシンと言えばすぐに連れて行ってくれる。